還暦を過ぎた今でも積極的な活動をするレミー・キルミスターのリアルな伝説を映画化したのが『極悪レミー』だ。
ウエスタンハットに特徴的なヒゲ、特別にオーダーしたブーツ等…。レミーは一目見たら絶対に忘れないルックスをしている。彼のやることなすことは全てカッコ良く、同業のミュージシャン達からも憧れの存在である。
レミー率いるバンド、モーターヘッドのうるさくも、疾走感がたっぷりのロックンロールはパンク好きからメタル好きまで様々なロックファンを惹きつける。見た目はかなりインパクトがあり、怖いように思われるが ファンの皆は口をそろえて彼を優しい人だと評する。
彼が好んで飲むジャック&コーク…ジャックダニエルのコーラ割りは最高のドリンクだ。かくいう筆者もレミーの影響を受け、ロックバーで注文することがある。
ロックンロールには付き物の女性に関するエピソードは、一般的な常識からはアウトな内容だが レミーの行動なら良い意味で納得させられる。家族のことを優しい眼差しで語るシーンは必見だ。
記事には書けない「やんちゃすぎるエピソード」は映画を見て楽しんでほしい。ぶっきらぼうの語り口だが、コトバの裏には深い愛があり、音楽に対する愛もまた深い。
レミーをリスペクトし、愛してやまない数々のミュージシャン達がコメントを寄せているが、あのメタリカのメンバーが嬉しそうに語っているのが印象的である。
スティーブ・ヴァイ、スラッシュ、デイブ・エレフソンらも登場し、極めつけはオジー・オズボーンのシーンである。ヘヴィ・メタルのゴッドファーザーと呼ばれるオジーのコメントはなかなか興味深い。
数々のロックドキュメンタリー映画の中で、『極悪レミー』は後年に語り継がれるべき作品となるだろう。
※極悪レミー(原題・Lemmy 49% motherfacker 51% son of a bitch)
製作:2010年/アメリカ
監督:グレッグ・オリヴァー、ウェス・オーショスキー
(C)2010 lemmy Movie LLC.
※DVD発売元:キングレコード
http://www.kingrecords.co.jp/
※記事、文科系忍者記者ドラゴン・ジョー
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou