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東西線九段下駅近くの靖国神社では麻生太郎グッズが大人気

 終戦記念日の15日、福田康夫首相は東京・九段下の靖国神社への参拝を回避した。毎年参拝しない親中派とあって、中国や韓国との関係悪化を懸念したのだろう。しかし、特攻服で街宣車を乗りつけた右翼団体構成員は「福田は腰抜け」と吐き捨てた。境内の土産物販売店では麻生太郎せんべいが大人気で「福田首相まんじゅうはさっぱり。相当売れ残りそうです」(店員)と完敗だった。

 昨年の終戦記念日は、安倍晋三首相(当時)をデザインした「晋ちゃんまんじゅう」一色だった。ところが今年は、政権を継いだ福田首相モノだけでなく、麻生太郎自民党幹事長の関連商品が複数並んだ。りんご果肉あんと北海道産つぶあんの紅白まんじゅう「やっくんのビンボーくじで福が来た」(630円)は高く積み上げられたまま。隣の麻生せんべいはおもしろいように売れた。
 別の土産店はもっとひどい。店頭には「太郎ちゃんの暴れまがり明太子せんべい」(530円)と「太郎ちゃんの男前揚げ」(630円)の2種類だけ。福田首相まんじゅうは売り切れかと思ったら、「最初から扱ってませんよ」と店員。小泉、安倍と参拝組の首相が続いただけに、余計に冷めた目で見られたようだ。
 今年はドキュメンタリー映画「靖国」上映問題の影響か、ビデオムービー片手に撮影する外国人が目立った。在日20年を数えるカリブ海出身ビデオジャーナリストのイザバ・ラスタマンさんは「あの映画は中国人監督だから、見方がちょっとオーバーだった」と話し、熱心にビデオを回した。

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