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10年ぶりの『公立校センバツV宣言』に水を差した明石市長の暴言

 第91回センバツ高校野球大会に、3年ぶり二度目の出場を果たした明石市立明石商業高校(兵庫)にトンだ災難が降りかかった。

 同市の泉房穂市長が17年6月、道路の拡幅工事に伴うビルの立ち退き交渉を巡り、担当する市幹部に「(物件を)燃やしてしまえ」「火をつけて捕まってこい」などと暴言を浴びせていたことが1月29日になって発覚。泉市長は同日、市役所で記者会見して発言を事実と認め、「パワハラだった。市長としてあるまじき態度で申し訳ない」などと釈明した。

 泉市長は明石市生まれ。市内にある県立明石西高から東京大学教育学部卒業後、NHKディレクターや弁護士、旧民主党の衆院議員を経て、11年の統一地方選で市長に初当選。今年4月の市長選に3選を目指して出馬を表明していた。会見では「市長は続投したいし、次の市長選で市民の判断を仰ぎたい」と市長職に意欲を燃やしている。

 「明石商といえば、昨年11月に行われたドラフト会議で、西武ライオンズからドラフト1位指名された松本航投手(日体大)の出身校として有名な公立高校の雄です。松本投手は、同校からは初のプロ野球選手です。同校は、昨秋近畿大会で準優勝していますが、チームを引っ張るのは最速145キロ右腕の中森俊介投手と50メートル5秒9の俊足に加え、強打の来田涼斗外野手の1年生コンビ(新2年)です。この2人は09年の清峰(長崎)以来、10年ぶりの公立校Vを誓っています」(地元紙運動部記者)

 昨夏の甲子園には2人だけがレギュラーとして出場した。八戸学院光星(青森)との1回戦では、延長10回2死一、二塁から中森投手が左前安打を浴び、打球を左翼の来田がはじいて二塁走者が生還、8―9で初出場勝利を逃している。

 「泉市長はブログで、この試合を『残念』と記しています。また選抜出場が決まった折には、『ふるさと明石の代表としての誇りを胸に、はつらつプレーで”明商”の名を全国にとどろかせてくれることを期待します。私も選手の皆さんの活躍を、市民の皆さんとともに精いっぱい応援します』との激励文を選抜主催者の一つ毎日新聞に寄せています」(同)

 泉市長は明商よりも先に、大きく、その名を全国にとどろかせてしまった。

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