彼女によると、MCから「言わなければ付き合ってる男の名前をバラすぞ」という流れから、あの発言へ繋がったというが、結果的に同放送は問題となり仕事は激減。松本はしばらく芸能界から干されてしまう事態となった。
そして松本の事件から32年後の今年、ある女性グラビアアイドルが、生放送中に性器の名称を発言してしまう放送事故が起こったという。
「問題の発言は、インターネットテレビ局AbemaTVのバラエティ番組『妄想マンデー』の放送中に飛び出しました。同番組にはマイクの前で女性芸能人が、いやらしく聞こえる言葉を囁くというコーナーがあり、その日、お題となったフレーズは『オマーン国際空港』という空港名でした。しかし番組のレギュラーである今野杏南は、何を思ったのかマイクの前で『オマーンこ…くさい○○○!』と女性器の名称である3文字をハッキリと言ってしまったのです」(テレビ誌記者)
今野の中で“あのフレーズだけは絶対言ってはいけない”という強い思いと、生放送という緊張感も相まって、それが逆に言葉として出てしまったのかもしれない。
この発言直後、MCを務めるピース・綾部祐二は、「ちょっと待ってください、ちょっと待ってください」と絶句し、フリーアナウンサーの塩地美澄も「え…、大丈夫?」と手で口を押さえながら驚きの表情を見せた。そして今野本人も、大慌てとなるスタジオ全体の空気に気が付き、「なんか私、変なこと言った?」「ごめんなさい! 間違えちゃった!」と謝罪。
だが一方で、この放送事故に視聴者は熱狂し「伝説の放送だ!」と称賛の声が飛び交うほど番組は大盛り上がり。その後も出演者全員でフォローしながら、番組はなんとか通常通りに進行し、大きな問題になることはなかった。
同番組はAbemaTVの深夜帯において、トップレベルの視聴数を誇ると言われている。しかし時代の移り変わりと共に、放送禁止用語というハプニングも1つのエンタメとして、視聴者に受け入れられるようになってきているのかもしれない。
(柴田慕伊)