結成わずか3年で、トレンディ俳優の仲間入りをはたした、ブラジル人と日本人のハーフ。来年3月の終了が決定している『笑っていいとも!増刊号』(フジ系)の“増刊号特派員”としても活躍しているため、今年はまさに当たり年といえよう。
振りかえれば、芸人はその高い演技性が買われて、月9のレギュラーメンバーになった例がいくつもある。その一部を紹介しよう。
福山雅治・主演の高視聴率ドラマ『ガリレオ』シリーズで、刑事という重要な役を与えられたのは、品川庄司・品川祐とハライチ・澤部佑。品川は2007年の第1シリーズ、澤部は今年4月期の第2シーズンに出演。いずれも、笑いゼロで挑んだその姿は、本職=芸人を忘れさせた。
品川と同じく、芸人仲間から悪口や嫉妬の罵詈雑言を浴びまくっているピース・綾部祐二は、2011年、SMAP・香取慎吾が主演だった『幸せになろうよ』に出演。恋愛の達人という設定の歯科医役で、香取に「女とは…」と、したり顔をしてみせた。ある意味、ツッコミどころが満載の適任だった。
はんにゃは、金田哲と川島章良がそろって夢を叶えた、珍しいパターンだ。2009年の『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』で、山下智久と共演。プロバスケットボールチームのマネージャーを金田、トレーナーを川島が演じ、自然体な演技が評判だった。
話術はもちろん、演技能力も問われるのが芸人。ドラマ、映画、監督。なんでもござれとこなすのが今の芸人の在り方だが、その数は今後、ますます増えることだろう。(伊藤由華)