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『幸せになろうよ』第6話、モノローグで新境地を開拓する香取慎吾

 フジテレビの月9ドラマ『幸せになろうよ』の第6話「好きって言っちゃった…動きはじめた恋」が、5月23日に放送された。『幸せになろうよ』は、結婚相談所のアドバイザー・高倉純平(香取慎吾・SMAP)と結婚相談所に入会した謎の美女・柳沢春菜(黒木メイサ)の恋模様を描く。

 今回は一人の男性として告白した純平と春菜の気持ちが通じ合う。二人が手をつなぐという些細な行動で、恋の成立を示す演出が巧みである。恋愛ドラマとして良い流れになったが、純平の元恋人・松下みゆき(国仲涼子)の登場や、春菜を振った矢代英彦(藤木直人)の妻・遠藤聖子(奥田恵梨華)の裏切りなど、一波乱も二波乱も予想される。

 『幸せになろうよ』は結婚をテーマとする点で、同じSMAPの中居正広が主演した2009年放送の月9ドラマ『婚カツ!』と共通する。コメディータッチである点も類似するが、『幸せになろうよ』には結婚や幸福を真剣に追求する真面目さがある。

 この真面目さは主人公の純平に負うところが大きい。純平は結婚相談所の相談員として会員が幸せな結婚ができるよう非常に努力している。相談員としての仕事や自分の感情について内省を繰り返している。それがドラマでは純平のモノローグとなって現れている。

 これまで香取慎吾は慎吾ママや忍者ハットリくん、両津勘吉などのキャラクター物が当たり役であった。これらの役にはアクの強さが求められるが、勢いで演じられるところもある。これらに対して純平は普通の人である。

 役者が普通の人を普通の人らしく演じることは実は容易ではない。セリフ回しが巧みでなければ、普通の人が普通に話すような演技にはならない。この点で香取のモノローグは朴訥としており、真面目だが不器用な好青年の声になっている。この真面目で不器用なキャラクターは香取が主演した2008年放送の月9ドラマ『薔薇のない花屋』の汐見英治とも重なるが、汐見は台詞が少ない点で演技の質が異なる。新境地を開拓する香取の演技に注目である。(林田力)

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