安藤サクラは東京都出身。身長163cm、細すぎず健康的で、スラリと長い足も魅力だ。映画デビュー作となった2007年公開の「風の外側」では、父親で俳優の奥田瑛二が監督。母であるエッセイストの安藤和津も出演し、助監督として現在公開中の映画「カケラ」(満島ひかり、中村映里子:主演)を監督した姉の安藤モモ子も参加している。
デビューこそ芸能一家の一員としての話題性が高かったが、他の女優に無い個性的な安藤サクラの魅力は数々のクリエーター達の注目を集め、虜にしている。現在は映画「ボーイズ・オン・ザラ・ン」(峯田和伸主演)を監督した演劇作家三浦大輔の作・演出による舞台『裏切りの街』(渋谷のパルコ劇場5月30日まで)に、主人公・裕一(田中圭)を養う地味なOLの里美役で出演中。一見やさしく恋人に接しているが、実は真綿で首を絞めるような威圧感のある女性を上手く演じている。
舞台『裏切りの街』でもジミな女の子という役どころだし、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」でも、主演の松田翔太に思いっきりブスと言われるシーンがある(映画予告より)。でも実際の安藤は、映画で見るよりも表情がやわらかく可愛い。すごくオトナに見えるがまだ24才、ポスト寺島しのぶとして、大胆かつ役幅の広い女優に成長しそうな予感だ。
写真:「SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜」より。安藤サクラは右から2番目。