海外ニュースサイト『METRO』は4月15日、イギリス・ケント州に住む45歳の男・マイケル・バトラーが、自分の孫に会わせてくれない娘婿を殺害しようと企て、逮捕されたと報じた。同記事によると、2年ほど前に生まれた孫とマイケルを会わせることを、マイケルの娘婿が最近、拒否するようになり、マイケルは不満に思っていたそうだ。そこでマイケルは娘婿の殺害を計画。「娘婿を殺してやる」と言った知り合いに話を持ちかけ、「娘婿をボコボコにしてくれたら500ポンド(約7万3000円)払う」「殺してくれたら1000ポンド(約15万円)から2000ポンド(約30万円)払う」と申し出たという。
マイケルは「殺害後は川に沈めてくれ」などと、娘婿の殺害を請け負った人物に、さらに細かく依頼したが、殺害を請け負った人物が殺害前になって恐怖を感じ、警察に通報。殺害を請け負った人物はマイケルとの会話を録音しており、それが決定的な証拠となってマイケルは逮捕された。逮捕後もマイケルは反省する様子を見せず、6年の刑務所行きが決定したそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「殺そうとしていたのは、かわいい孫の父親って分かっているのかな」「自己中な考え方」「孫に会いたい気持ちは分かるけど義理息子を殺してまですること?」という声が挙がっていた。
義理の家族とのトラブルが殺人に発展する事件は珍しくない。他にも、世界では義理の家族を殺害する事件が起きているようだ。
2015年3月には、ロシア・ヤロスラヴリ州で当時50歳の女が、息子の嫁である当時30歳女性の殺害計画を立てて逮捕された。女は嫁に「ケチ」と言われたことに腹を立て、殺害を計画。殺し屋に嫁の殺害を依頼し、「どんな方法でも構わないからとにかく殺してくれ」と頼んだそうだ。しかし、実は女と接触した殺し屋は、おとり捜査中の警察官だった。女は逮捕され、9年間の刑務所行きが決定したという。
また2018年11月には、ブラジル・サンパウロに住む62歳の男と60歳の女の夫婦が、息子の嫁である44歳の女性・マルシアさんを殺害し、逮捕された。息子と妻のマルシアさんは離婚調停中で子どもの親権を争っていた。その後、子どもの親権がマルシアさんに渡ると知り、息子の親夫婦は息子が子どもの親権を失うと、自身も孫と会う機会が減るのではと恐れ、マルシアさんを殺害したという。数日経っても帰宅しないマルシアさんを知り合いが心配し、警察に通報。防犯カメラの映像などから犯人が特定され、夫婦は逮捕されたそうだ。
最近は、「義母と友人のような関係を築いている」という嫁も珍しくない。義両親に気を遣い、不満を抱える家族の形は変わりつつある。しかし、家族という近い関係だからこそ生まれる不満は今も変わらず、憎しみとなったとき歯止めが効かなくなるケースもあるようだ。