海外ニュースサイト『USA TODAY』は4月9日、アメリカ・フロリダ州にあるレストランチェーン「ワッフルハウス」で、41歳の男性、グレイグ・ブルーワーさんが射殺されたと報道した。
グレイグさんは、同レストランで食事をしていたのだが、支払いの際に親切心から、そこに居合わせた数名の客の分の食事代も支払ったという。しかしその場にいたにもかかわらず、自分の食事代を支払ってもらえなかった女が激怒。このレストランにいた何人かは奢ってもらえなかったそうだが、その女と一緒にいて同じく奢ってもらえなかった25歳の男、エゼキエル・ヒックス容疑者が、女とともに、クレイグさんに文句をつけて口論になったという。口論は収まらず、エゼキエル容疑者は車に直行し銃を手にして戻ると、グレイグさんの頭を打ち抜き射殺。グレイグさんはその場で死亡し、エゼキエル容疑者は駆け付けた警察に逮捕された。
このニュースが世界に広がるとネット上では、「自分が奢ってもらえなかったから怒るなんて無茶苦茶だ」「奢られなかったという理由で殺されるなんて怖すぎる」「いきなり殺された男性が気の毒」「レストランでの口論はよくある話。運が悪いともいえる事件」といった声が寄せられていた。
レストランでのトラブルが殺人事件にまで発展するのは珍しいかもしれない。しかしレストランでのささいなもめごとが、事件に発展した例はこれだけではない。
2017年3月には、南アフリカ・ヨハネスブルグのレストランで親同士が大喧嘩をする騒動が起きた。
事の発端は、レストランの子供が遊べるエリアで、とある当時7歳の女児が、そこにいた別の女児の頭を叩いたことだという。叩かれた女児の父親と叩いた側の女児の母親はその場にいたが、叩いた側の女児の母親が「うちの子をいじめないで」と言いがかりをつけたことで親同士の大喧嘩に発展。叩かれた女児の父親は、怒りのあまりテーブルをひっくり返すなどの行動に出た。周りの客たちの仲裁もあり、しばらくしてその場は収まったが、叩かれた女児の父親はレストランを出禁になったそうだ。叩いた側の女児の母親には出禁などのおとがめはなかったという。
また2018年10月には、アメリカ・バージニア州のレストランで、グアテマラ出身の女性がアメリカ出身の女性から差別的な発言を受けて騒動となった。
グアテマラ出身の女性は家族とスペイン語で会話をしながら食事を楽しんでいたが、近くに座っていたアメリカ出身の女性がそれを聞き、「英語で話せ!」などと言いがかりをつけてきたという。グアテマラ出身の女性は「あなたに迷惑はかけていない」と反論したが、アメリカ出身の女性は「違法滞在者は出ていけ!」などと、さらに口撃。警察が駆け付け、その場は収められた。しかしその後、アメリカ出身の女性はレストランを出禁になったという。
多くの人がいるレストランは、トラブルが生まれやすい場なのかもしれない。しかし周りの人のことも考え、せっかくなら楽しく食事をしたいものだ。