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元夫のFacebookに悪口を書き込み逮捕 想像以上の衝撃展開にネットも絶句

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 SNSが発達している現代。SNSは遠く離れた友人の近況を知ることができるなど良い部分もある反面、嫌がらせを受けるといったマイナスの面も多い。イギリスでは、SNSがきっかけで、トラブルに巻き込まれた親子がいる。

 海外ニュースサイト『BBC』は4月8日、イギリスに住む55歳の女が、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに住む元夫のFacebookに悪口を書き込み、逮捕されたと報じた。同記事によると、二人は結婚18年目の2016年に離婚。夫はドバイに残ったが、女は離婚直前までの8か月間、住んでいたドバイを離れ、14歳の娘とともに生まれ故郷のイギリスに帰国したそうだ。

 イギリスに帰国後、女が元夫のFacebookを見ると、他の女性と再婚したことが判明。女はそのことに怒りを覚え、元夫の投稿に「お前なんて死んでしまえ! 私と離婚して馬みたいな女と結婚しやがって」とコメントしたという。しかし同記事によると、UAEではFacebookも含めたSNSに中傷コメントを書き込むと、最高2年間、刑務所に入れられるか、もしくは5万ポンド(約730万円)の罰金刑が科せられる可能性があるという。これはたとえ書き込んだ本人が海外にいたとしても適用されるそうだ。元夫の再婚相手が、Facebookに悪口を書かれたとドバイの警察に報告していたという。

 女がFacebookに怒りのコメントをした後、具体的にどれほどの時間が経っていたかは不明だが、元夫は心臓発作で亡くなったという。女は娘とともに葬儀に参列するため、再びドバイを訪れたそうだ。しかしドバイに到着した女はFacebookに悪口を書いた容疑がかかっていたため、空港で逮捕。女の娘だけが葬儀に参列し、その後一人でイギリスに戻ったと報じられている。

 娘はその後、UAEの大統領に「今は父も母もいなくて寂しい」と恩赦を求める手紙を書いたが、UAE側は母親の釈放を拒否。イギリス政府がかけ合い、女はドバイの刑務所から釈放され、ホテルに移動したという。しかし、UAE政府にパスポートを没収されており、イギリスに戻れる見通しは4月10日現在もついていないという。

 このニュースは世界に拡散され、ネット上では「ネットに悪口を書くのはよくありそうなのに刑務所行きになるなんて怖い」「こんなことが罪になるなんて。UAEでは中傷による逮捕が自動車事故に遭うより多いんじゃない?」「なんだか理不尽な気もする」 「もうドバイに旅行できない」「まさか本当に死んでしまうなんて…死ねなんてジョークでも言うものではないと思った」といった声が寄せられていた。

 2015年9月に日本貿易振興機構(ジェトロ)が発表した調査報告書「最近のニュースに見る UAE でのソーシャル・メディア利用に潜む危険性」によると、UAEでは、1985年に制定されたプライバシーに関する刑法が適用され、今回のようにSNSでの悪意のある書き込みをすると服役、または罰金刑が科せられる可能性があるという。悪意のある書き込みは、「他者を中傷する内容」「ポルノ、賭博など公衆道徳に反する恐れのある内容」「国益に反するような内容」などと定められているが、具体的には書き込まれた側が警察に訴え、裁判にかけられることによって罪の重さが決まってくるようだ。こうした刑法がある背景には、UAEにはイスラム教徒が多く、宗教色や、中央集権による統治色が色濃く反映されている点があるという。

 今回、女は悪口を書き込んだことによって逮捕されたが、逮捕に至らないまでも、SNSへの投稿が思わぬトラブルを起こすことはある。気軽な気持ちで投稿しないよう、注意が必要だろう。

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