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情けない! バレーボール男子日本代表選手がパチンコ店で他の客の財布を置き引き

 とんでもない事件が起きてしまった。バレーボールの男子日本代表選手が、犯罪に手を染めてしまったのだ。

 事件を起こしたのは、東レ・アローズ所属の王金剛容疑者(30)で、パチンコ店で他の客が忘れた財布から現金を盗んだ窃盗の疑いで、12月12日までに、警視庁大崎署に逮捕された。

 逮捕容疑は、同10日午後8時半頃、東京都品川区東五反田のパチンコ店で、都内の20代の男性会社員がパチンコ台に置き忘れた現金約15万円入りの財布を盗んだ疑い。

 同署によると、王容疑者は財布から14万円を抜き取って、店に忘れ物として届け出た。財布は店から持ち主に返されたが、現金が減っていたため、店側が110番通報。

 王容疑者は置き引きをした後も、パチンコを続けていたため、駆け付けた同署員が事情を聴いたところ、犯行を認めた。防犯カメラには、王容疑者が財布から現金を抜き取る様子が映っていたという。

 調べに対し、王容疑者は「お金がたくさん入っていたので、つい盗んでしまった」などと供述している。

 所属チームは現在、開催中の全日本選手権に出場しており、同11日の2回戦で創造学園高に勝って、準々決勝(豊田合成トレフェルサ戦)に進出したが、王容疑者の逮捕を受け、同12日の出場を辞退。準々決勝は不戦敗となった。

 男子の東レ・アローズは1947年(昭和22年)に、東レ九鱗会として創部。Vプレミアリーグ(旧Vリーグ)を2度制覇、昨年は全日本選手権を制している。

 東レは「皆さまにご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。処分については、事実確認が完了次第、厳正に対処する所存です。今後の男子アローズの活動は、日本バレーボール協会のご指導を仰ぎながら検討します」とコメントしている。

 王容疑者は197センチ、82キロでポジションはセッター。中国・大連出身で、高校進学の際に来日し、高岡第一高に入学。東海大学を経て、08年に東レに入部。09年につくばユナイテッドSun GAIAに移籍、10年に東レに復帰した。11年に日本国籍を取得し、今年度の日本代表に選ばれた。

 中国出身とはいえ、日の丸を背に闘っている選手が、置き引きで逮捕されるとは、なんとも情けない話だ。
(蔵元英二)

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