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マツコと他のオネエたちの決定的な違いは 『かりそめ天国』で明かしていたLGBTの話題への姿勢

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マツコ・デラックス

 マツコ・デラックスと言えば、芸能界のご意見番として存在感を放つ。昨年のコロナ禍では、出演番組が次々とリモート収録に切り替えられ、マツコは自宅からの電話出演を続けてきた。もともと怠惰な暮らしを送っていたため、「このまま芸能界引退?」といった報道も一部では取り沙汰された。

 しかし、この3月からは長らく電話出演を続けてきた『5時に夢中!』(TOKYO MX)にスタジオ復帰。さらに、有吉弘行と元日本テレビの夏目三久アナウンサーの結婚を受け、2017年3月に終了した『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)を、『マツコ&有吉かりそめ天国』(同)のスペシャル内で一夜限り復活させ話題に。これまでのレギュラー番組にも引き続き出演している。

 そんなマツコと言えば、歯に衣着せぬ毒舌発言で知られるが、ある強い信条がある。それが性的少数者であるLGBTに対するスタンスだ。マツコも当事者の一人と言えるが、こちらに関して個人的な意見を絶対に言わないように心がけていると、過去の「かりそめ天国」内で発言している。その理由として、マツコの立ち位置が「超特殊」ゆえに、それが「スタンダード」になってしまうのを避けたい配慮があるようだ。

 LGBTと言えば、現在国会で理解増進法案の成立が進められているが、与党の自民党内の一部の保守系議員などから異論が出ている。そのため、今国会での成立が困難とも言われている。

 >>金子恵美氏、LGBT法案に苦言の議員に「支持母体、保守層へのアピール」 オネエからは「何の意味があるのよ」<<

 マツコとも親交のあるオネエのダイアナ・エクストラバガンザは『バラいろダンディ』(TOKYO  MX)で、「骨抜きの法案」「何の意味があるのか」と批判している。やはりオネエタレントたちは、自分の立ち位置から、何かしらの意見を表明する人物が多いようだ。

 ミッツ・マングローブは、2017年に、とんねるずの石橋貴明が同性愛者に扮した「保毛尾田保毛男」騒動時には『週刊朝日』(朝日新聞出版)の雑誌連載で「『多様性への理解と配慮』なんて聞き分けの良さそうな言葉を軽々しく口にするのなら、普通じゃない人が隣にいる違和感を、自分なりに咀嚼する感性をもっと尊重し、磨かないと」と、非難モードではない意見を投げかけている。議論の場がオープンに開かれるべきだと言いたいのだろう。

 IKKOも、2018年に大相撲立行司の式守伊之助氏による若手行司へのセクハラが報じられ「男色の趣味はない」と釈明した式守氏に対し、『バイキング』(フジテレビ系)内で「未成年にショックを与えるようなことをしたことが問題。何をおっしゃりたいのか」とピシャリとはねのけた。性的少数者に対する偏見が生じそうな発言にはきちっと釘を差している。

 こうした「物申す」人たちと比べると、もともとマツコはブログやSNSなどの類は一切やっておらず、レギュラーを務める『5時に夢中!』でも、芸能ネタや時事ニュースは積極的に扱わないようになっている。これは本人の意向でもありそうだが、LGBT法案についてマツコの意見は気になるところだ。

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