山谷えり子参議院議員が「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろという馬鹿げた話が起きている」、簗和生衆議院議員が「(性的少数者は)種の保存に反する」といった発言を行ったと報じられている。
こうした流れを受け、金子恵美元衆議院議員は「いろんな意見が自民党の中にある。一部そういう考えを思想として持ち、信念に基づいている方もいれば、中には選挙もあるので応援している支持母体、保守層への配慮、アピールとして言っている方もいる」と選挙目的もあるのではと背景を推察した。
さらに、金子氏は「寛容な社会、多様性のある社会ということを政治家のみなさんは掲げる。理想論みたいなことを言ってるんじゃなくて、本当にそれを実現するためには、マイノリティだったり当事者の方が生きにくさを感じていることを知ろうとすること。自分の思想は別に置いて広く知る声を聞く姿勢すらなくて、自分の考えだけを前面に押し出すのはいかがなものか」と疑問を示していた。これには、ネット上では「確かに深く考えていない気はする」「やっぱり選挙目的が一番なんだろうな」といった声が聞かれた。
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実際に、LGBT当事者となるオネエのダイアナ・エクストラバガンザも「元々この法案自体、差別禁止を文言に盛り込めなかった時点で骨抜きだと言われている。理解を増進するというが、人の意識はそう変わるものではない。寛容であろうがなかろうが、我々は存在しているわけだし、寛容であってもらいたいと人に望む。それを法案にするというのが何の意味があるのよって気がしないでもない」と冷めているようだ。
このほか、ダイアナは日本の国民性を引き合いに出し、「なんとなくぼんやりわかったりフリをするとか、知ってるフリをするみたいなものがある」とし、「アメリカは(LGBTが)撃たれたり、石を投げられたりみたいな歴史がある。そういうドラステイックな過去が日本にはない。知らない間にモヤモヤと今の状況になっている」と現状を指摘した。これにも、ネット上で「本気度が低いっていうのはありそう」「ダイアナ、バッサリだな。ズバズバ言ってくれてスッキリする」といった声が聞かれた。