筆者の場合、取材に観光を組み込んで(当然観光ぶんは自費です)行くので、そんなには楽しい観光ではないはずなのだが、基本的に取材はだめライターであれ編集者であれひとりでやるものなので、観光もひとりなのが当り前であり、ひとりが規定路線だからそれなりに楽しかったりする。
奈良の場合、行きたいところをピックアップしてスケジュールを組み、忙しく動き回れば、皆さんの個人、また団体旅行もそれなりに楽しくなるのではないだろうか。奈良で泊まるホテルは少ないが…。
まあ余計なことはさておき、某所取材時の、<かんぽの宿 大和平群>の「古代檜寝湯浴槽」は良かった。なんでも“地殻変動で倒れ100年以上も深山で眠り続けた樹齢約2千年の檜”を使っていて、湯船自体が薬用成分も多量に含んでいるというのだが、期待しないで入ったところ最高であった。枕も木なのだが、全然痛くなくむしろ丸のまま木に寝転んでいる感とマイナスイオンに包まれた感じがすばらしい。こういうのはなかなかないのではないか。
近鉄・大和西大寺駅〜大宮駅まで続く、<平城京跡>は電車からも眺められるのがすごいが、この地に降り立つとやっぱり空気が違う。基本は官庁街ではあろうが、都の生活が脳裏にふいに再現され、誰でも思わず緒方拳さん気分で佇んでしまうこと請け合いだ。現在、平城遷都1300年記念事業は終焉しつつあっても、是非に。
それから多部未華子が凛々しい演技でプチブレイクのきっかけをつくった、<フジ・『鹿男あをによし』(20081月〜3月)のロケ地>を訪れるのもおススメ。奈良県のHPに公式案内があるので、ご参考あれ。個人的感想としても、綾瀬はるかの癒しぶりもすごいが、数字以上の大変面白いドラマだったと思う。
次に、古代奈良のチーズ<蘇>は、帰りに急に飛び込んだ奈良市内の土産物屋等で買うのは、ほぼ無理である。(笑)
どうしても現地ですぐに買ってワインに合わせたい…ということがあれば、チーズ工房に予約を入れておけば大丈夫。ただし旅のスケジュールにどかっと入れておく必要がある、ということである。
ちなみに、<せんとくんが出現>する場所だが、12月11日に県立五条病院の健康フェス出演、翌12日に北葛城郡の 文化福祉センターのボランティアフェスタに出演した後のスケジュールは、白紙だそうだ。(笑)
幾つかの国宝をめぐるほかに、まだいろいろ楽しみはありそうである。