search
とじる
トップ > トレンド > 本当は怖い、クリスマス・ケーキ

本当は怖い、クリスマス・ケーキ

 楽しかったクリスマスが先週末に終了し、2010年もあと残すところ数日。そろそろ正月用の食料を買おうと思い立ったお宅の冷蔵庫の中段あたりに、どどーんとクリスマス・ケーキの箱が鎮座していないだろうか。「賞味期限2〜3日くらい過ぎても大丈夫。大丈夫。けっこう高かったし捨てちゃうのもったいないから、もう少しとっておこう」なんて思っているあなた。クリスマス・ケーキは普段のケーキとは少々事情が違う、本当は怖いシロモノ。悪い事は言わないから、そのケーキは早く処分した方がいい。

 ご存知だと思うが、お酒に浸したドライフルーツを混ぜたケーキや、ナッツを入れて焼いた固パンなど、海外のクリスマス・ケーキとは違い、日本でクリスマスに売られるショート・ケーキは生クリームや苺などが乗った“生ケーキ”と呼ばれるもの。当然24日のクリスマス・イブまでに間に合わせるため大量に作り置きする。まずスポンジ台は何か月も前に焼いておいて冷凍保存。出荷する直前に解凍して一斉にデコレーションするのだ。この時期に合わせて大量のイチゴを用意するのも至難の業。間に挟むメロンなど、生のフルーツも冷凍されていた可能性ある。ある有名デパートのケーキ売り場では、暖房の効いた店内に半日置いておいたケーキのイチゴにたちまち白いカビが生えてしまったとか。ようするに、生で店頭に出ているとはいえ、クリスマス・ケーキの素材は古い場合があるのである。

 形の崩れやすいケーキは配達できないので、事前に予約してクリスマス当日引き換えに行く。お店やデパートの冷蔵庫内は限られているため、引き換えを待つ大量のケーキは店内や表に数時間放置。それを買って暖房で暖かい電車に揺られ家路につく間に、保冷材はすっかり溶けてしまう。生クリームは乳製品なので、無添加だと意外に腐りやすい。ある大量に売り出されるメーカーのケーキにはイチゴやクリームが腐らないように保存料をたっぷり振り掛けるというウワサも…。長時間放っておけば酸化して、それはそれで怖い。

 さあ、これだけの理由を聞いてもクリスマスを3日以上過ぎたケーキを、あなたは食べますか? 腹痛を起こして駆け込みたくても、年末年始多くの病院は休診。ケーキに限らず、食中毒にはご注意を!

関連記事


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ