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そこそこ面白い? 韓国のロボットアニメ『テコンV』

 1976年に韓国で公開されたロボットアニメ『テコンV』が8月7日より渋谷のシアターNで上映されている。この『テコンV』、日本アニメからのオマージュというかパクリがあまりにも露骨なため、一部のアニメファンからは一種の「ネタアニメ」扱いされ続けてきた。

 筆者もネットに転がる『テコンV』の画像を見ては、あまりにそのまんますぎるロボットデザインや何ともいい難いキャラクター達に唖然とすると同時に大いに笑ってしまっていた。しかし、本編を見ずに馬鹿にするのは間違っている。キチンと作品を見てから評価するべきだ! と思い立ち、筆者は『テコンV』を観に渋谷へと向かった…。

 『テコンV』はレイトショー限定の上映。平日にも関わらず会場前のロビーには既に長蛇の列が…シアターNは75席と102席の合計2スクリーンを持つミニシアター。『テコンV』は102席のシアター2で上映されていた。その点からも日本のアニメファンがいかに『テコンV』を注目しているのかがわかる。

 上映がはじまると、本編前に実写パートで『テコンV』が韓国の人々からどれほど愛されていたかの映像がはじまる。『テコンV』は韓国では絶大な人気を誇りシリーズ化され、おもちゃも多いに売れていたようだ。放送当時『テコンV』の放送を見ていた子供が大人になり、その子供がテコンVのおもちゃを持っている写真には恥ずかしながらちょっと目頭が熱くなった。

 細かいストーリーはネタばれになりそうなのであえて伏せるが、『マジンガーZ』のオマージュと言ってしまえば大体のストーリーが説明できてしまう。
 つまりは昔のロボットアニメそのものなのだ。非常に王道の話なのだ。しかし話の中には、主人公に想いを寄せる女サイボーグの悲しい恋や、ヒーローになりたくて台所用品を身につけて戦う「ヤカンくん」(デザインがどことなく森田拳次風)何故かやたらに強い武闘派博士(これはややネタっぽいですが…)など、おもしろい要素もあり80分という短い上映時間にも限らず見所はかなり多く、わりと楽しめてしまった。
 特に破綻したような箇所もなく、バンクシーン(使い回し)と作画乱れが多い以外は本当に普通のロボットアニメなのだ。博士が世界征服(?)を企む理由もあまり馴染みはないが、意外と共感できてしまった。

 また『テコンV』自身のデザインも見慣れるとなかなかカッコいい。必殺技もロケットパンチならぬ「ロケットチョップ」、「ロケット弾」、「光子力エネルギー」(ネーミングそのまんま…)を使った「ブレストファイアーもどき」と多彩を極める。全部、マジンガーZのパクリといってしまえばその通りだが…。
 また、テコンドーを使った豪快な動きも新鮮でなかなか良かった。これは評価さてれもいいのではないかと思う。主題歌も耳に残る超熱い曲でカラオケとかで歌ってみたいと思ってしまった。

 『テコンV』は確かにパクリが激しい。これを愛のある「影響」と呼ぶか、悪意のある「盗作」と呼ぶかは人それぞれ。気になった人は是非一度、劇場へ足を運んでいただきたい。確かに傑作というわけではないが「なかなか」という評価がぴったりな『テコンV』。
 昔懐かしい昭和の雰囲気を持つこのロボットアニメはむしろ、マジンガーZを見て育った世代に是非見てほしい。「そこそこ」には懐かしく思えるはずである…たぶん。

(写真:「テコンV」のチラシに付いているお面で遊ぶ筆者)

(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(好きなロボットは鉄人28号の「モンスター」な24歳)山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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