search
とじる
トップ > トレンド > 「なんじゃもんじゃ」って何じゃ?

「なんじゃもんじゃ」って何じゃ?

 「なんじゃもんじゃ」という語は、木の種類に関わらず、全国各地の正体不明で名前も分からない名無しの木につけられる名称のことを指します。そのため、各地で「なんじゃもんじゃ」と呼ばれる木々の奇妙な伝説が数多く残っています。

 「なんじゃもんじゃ」とは、正式にはモクセイ科ヒトツバタゴ属の「ヒトツバタゴ」という落葉樹のことで、別名「アンニャモンニャ」とも呼ばれています。文政5(1822)年に名古屋の本草学者・水谷豊文が発見し、命名したといわれています。ヒトツバタゴの名前の由来は、単葉のトリネコ(タゴ)という意味になります。

 日本では、愛知県、岐阜県木曽川流域、長崎県の対馬列島の最北端・上対馬町のみに自生していて、特に愛知県犬山市本宮山の東山麓の谷口にある「なんじゃもんじゃ」の自生地は、国の天然記念物に指定されています。この自生地は標高90mの谷間にあり、低木層の間に7〜8本程度混在しています。成長すると、樹高10m、幹の直径20〜30cmほどの大きさになります。

 「なんじゃもんじゃ」の花の開花時期は4月下旬から5月上旬頃で、4片に細長く切れ込んだ約10cmの大きさの、細長い純白の花を樹冠いっぱいにつけます。白い花がたくさん咲いている「なんじゃもんじゃ」の木は、まるで雪をかぶっているように見えるので、英語の通俗名では『Snow Flower/Snow Blossom』(雪の花)とも呼ばれています。開花時期は非常に短く、やがて小豆大の実が成ります。

(皆月斜 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

関連記事


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ