活躍の理由は、やはり“卒業特需”もあるだろう。2代目キャプテンとして2019年からグループを牽引。その明るさでメンバーのまとめ役を担ってきた。その絶大なネームバリューに起因するところもあるはずだ。
さらに、卒業後に移籍した事務所「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」の影響力も大きいだろう。ここには谷原章介や千葉雄大、富田望生といった実力派の役者が揃っていることから、やはりドラマに強い。同じく同事務所所属の芳根京子主演の『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)に、秋元が女優として出たのもその恩恵にあずかったものだ。また、先の『ナゼそこ?』のもう1人の司会はユースケ・サンタマリアだが、彼もまた同じ事務所の所属。何かと“バーター”が利くのだ。
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卒業後の進路としてバラエティに強い事務所に入るのも手ではあるが、その分、競争も激しい。それであればと、秋元は俳優系のプロダクションに身を置くことで、オファーを独占できるという判断をしたのかもしれない。もちろん、彼女自身の人懐こさや、ポンコツと真面目の塩梅がうまいバランスで成り立っているところも評価されるべきだろう。
対して例えば、同じ乃木坂1期生である白石麻衣や齋藤飛鳥、西野七瀬などは、卒業後も「乃木坂46合同会社」に所属している。仕事は安定して確保されるかもしれないが、どこまで他分野の営業に長けているかは不明だ。また、2期生新内眞衣もフリーアナがひしめくセント・フォースの中では、なかなか頭角を現しにくいポジションにいる印象がある。
今のところ、秋元は事務所選びに成功したようだ。