今回の動画で中西氏は、前半戦最後のカード・中日戦(15~17日)を「1勝2敗」で負け越した阪神の戦いを振り返り。岡田彰布監督が2戦目から、梅野隆太郎に代え坂本誠志郎をスタメン捕手に据えた意図などを話した。
注目が集まったのは、動画スタッフから「佐藤選手が久々のホームランというところで、ここはいかがですか?」と聞かれた際の中西氏のコメント。佐藤はカード最終戦の17日、試合開始直後の1回裏2死一、二塁で先制の10号3ランを右中間スタンドへ。この一発が決勝点となり、チームは前半戦ラスト試合を勝利で締めくくっている。
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佐藤は17日試合前時点で「73試合・.213・9本・39打点」と不振で、ホームランも6月16日・ソフトバンク戦を最後に出ていなかった。それだけに、中西氏は「これで吹っ切れて、上昇気流に向かってくれるのかな」と10号3ランが復調のきっかけになることを期待したという。
ただ、17日の佐藤は第2打席以降は三振(3回裏1死一、三塁)、二ゴロ(5回裏2死二塁)、左飛(7回裏無死一、二塁)と1本も安打を記録できずに終了。中西氏は「その後の三振、二ゴロ、左飛という内容を見ると、たまたまうまく捉えられたのかなという感じ」、「凡打の仕方が悪いよね。そういう意味ではまだまだ本調子ではない」と、第2打席は振り遅れ、第3打席はバットの先、第4打席は当てただけに終わった打撃に苦言を呈した。
中西氏の発言を受け、ネット上には「確かに本塁打以外の打席は中身が無かった」、「3回も得点圏のチャンス潰したのはさすがに擁護できない」、「岡田監督も全然評価してなさそうだったしな」、「今のままなら球宴明け早々にまた二軍落ちだろう」といった同調の声が寄せられた。
19日の試合後の報道によると、佐藤本人は約1か月ぶりの一発について「久しぶりだったのでどういう表情で走っていいか分からなかったけど、とにかくうれしい」と安堵。一方、岡田監督は「そんな期待できへんよ、今のバッティングの調子で。絶対良くなるっていう保証は、オレはよう言わんよ。はっきり言うて」と厳しい見解を示したという。
同監督は前半戦ではスタメン落ちや二軍降格などで佐藤に奮起を促しており、11日には「終わってしまうんか、終わらんかやろ」と“最後通告”のような言葉を口にしたことも伝えられている。今のままだと球宴明け(22日~)早々の二軍再降格も現実味を帯びてくるが、佐藤は一軍生き残りへ踏ん張ることができるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
中西清起氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@user-jw5qu6su8z