日本音楽事業者協会(音事協)に所属する2000組以上のお笑い芸人の中から、厳選した70組が予選会に進出。この日は15組が3ブロックに分かれ決勝進出を争った。ナイチンゲールは、他のブロックで優勝したツンツクツン万博、ひつじねいりと激突し、10票中、7票を獲得して頂点に立った。
ナイチンゲールは2017年に結成されNSC(吉本総合芸能学院)東京22期生の首席。現在、年間700本のライブをこなすという実力派コンビだ。
>有吉弘行「芸人終わりだね」毛嫌いする霊感芸人に厳しいひと言 オカルト嫌いは筋金入り?<<
ヤスは「これを機に賞レースをとりまくりたい」と意気込み、相方の中野なかるてぃんは「新しい肩書で”ツギクル芸人”チャンピオンを名乗れるのはうれしい」と声を弾ませた。
「もともと、音事協が実施していた『お笑いハーベスト大賞』の後継大会として19年から開催。『ハーベスト大賞』は10年から18年まで9回行われ、ニッチェとハナコが売れっ子になった。ところが、『ツギクル』はこれまでの優勝者であるザ・マミィ、金の国、ストレッチーズがいずれもブレークしていない。最大の特徴は、他の賞レースと違い、審査員として民放各局の現役番組制作者たちが参加。使いたいコンビを選んでいるにもかかわらずブレークに至らない」(テレビ局関係者)
大会当日は午後2時半から2時間半にわたって生放送したが、フジが「ツギクル」を存続させるのにはそれなりの理由があるというのだ。
「平均世帯視聴率は2.5%だから世間の関心は非常に低い。とはいえ、芸能界最大の業界団体・音事協の案件だけに、ぞんざいに扱うことはできない。なので、フジが放送を請け負って、他局も巻き込む形で『ハーベスト賞』を受け継ぐことに。なんとかしてやらざるを得ないお笑いGP」(同)
せめてナイチンゲールにはブレークしてほしいものだ。