>>全ての画像を見る<<
「日本に帰ってきて多くの方から『元気もらったよ』と言ってもらえるのが、僕にとって最高の喜びでした。難しい言葉ではなく、みんなで元気で健康になりましょう」と挨拶した栗山監督。プロジェクト広報サポーターに就任した女優・インフルエンサーの星乃夢奈からユニフォームと禁煙バットを渡され、笑顔でカメラに収まった。
健康への取り組みについて、栗山監督は「監督は体に悪い仕事。睡眠時間は自分でも寝てるか、起きてるか、考えてるのか分からない時があるので、これからは一生懸命寝るようにします」と決意。「どの監督さんも寝てないと思いますよ。寝れる選手は良いですね。体力が必要なので、睡眠は成績に直結します」と持論を述べた。
栗山監督によると、プロ野球選手の喫煙は現役時代と比べて、「それはもう本当に180度くらい変わりましたね。僕がプロになった頃は、ほぼほぼ(全員)タバコを吸ってました。移動のバスに乗った瞬間、バスの中が真っ白になるくらい」と往時を振り返った。現在は「僕も吸ってないんですけど(北海道日本ハム)ファイターズは、3年前から選手も全面禁煙にしています。契約交渉で話しながら、将来的に選手の健康を考えてずっと取り組んできました。選手は集中力が増したりプラスもあって、スポーツ界としてもどんどん受動喫煙をなくそうという方向」と語った。
現在18歳の星乃は、「ちょうど1年前くらいに一人暮らしと自炊を始めたんですけど、嫌いだけど体に良いものを献立に取り入れたり、家で筋トレやストレッチもしています」と健康意識は高い。睡眠については、「オフの日は9時間以上寝てる時もあります。夜どうしても携帯をいじっちゃうので、やっぱやめた方がいい」と生活習慣の改善を誓った。
メディア向けの囲み取材で、栗山監督に、この日で任期終了となるWBC日本代表監督に関する質問も。今後の活動は「何も考えてないのですが、前に進んでいきたい。元気をお届けします」とにっこり。イチロー氏や松井秀喜氏がうわさされる次期監督については、「僕が言うところではないと思いますけど、WBCでは選手たちが自分のことを捨てて、応援してくれる人や日本、野球界のために尽くしてくれたので、全員がそこに向かってくれると僕は信じています。みんなが求める『この人にやってほしい』という監督さんがやってくれると思っています」と明言を避けた。「多くのファンの皆さんと同じで、選手たちの姿に感動したので、選手たちにお礼を言いたい」とあらためて選手に感謝した。
(取材・文:石河コウヘイ)