猪瀬氏は石原慎太郎氏から後継指名を受け都知事を務めた。石原氏の死去を受け「最後のご奉公」としての出馬を決意したようだ。そんな猪瀬氏は、様々な場所でバトルを繰り広げてきた。
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都知事の辞職後、しばらくは沈黙していた猪瀬氏だが、やがてテレビ番組やネット番組などにコメンテーターとして時おり出演するように。特に猪瀬氏の後に都知事に当選した舛添要一氏に、資金問題が噴出した際は元都知事の立場からコメントした。坂上忍は、この時期に猪瀬氏と共演し、辞任のきっかけとなった「5000万円問題」を出したところ激怒され、自分本位の発言を続けられたと『しゃべくり007』(日本テレビ系)で暴露している。番組名こそ示されていないものの、おそらく『バイキング』(フジテレビ系)での一幕だろう。以降、坂上は猪瀬氏から「共演NG」とされたようだ。
「5000万円問題」に関しては『ゴゴスマ』(TBS系)でも元宮崎県知事、元衆議院議員の東国原英夫氏と議論した時に事実誤認を指摘し、その場で謝罪と訂正を強く求めた。
さらに近年の猪瀬氏は作家として次世代エネルギーに興味を示し、EV(電気自動車)を愛車に。2021年にネット番組で実業家のホリエモンこと堀江貴文氏と日本のエネルギー問題について議論した時には「天下のホリエモンはもっと勉強した方がいい」と挑発的な発言を行った。堀江氏は猪瀬氏に「話が長い」「同じことを何回も聞いてくる」といら立ちを隠せない様子だった。
こうして見ると、猪瀬氏はプライドが高く、何かと感情的になりやすいタイプだと言えるだろう。一方で作家としてファクト(事実)を重んじている姿勢も見える。そんな猪瀬氏が国会でどのような論戦、活躍を見せてくれるのか気になるところだ。