謎の家庭教師『トラコ』こと根津寅子(橋本愛)が、年代も生活レベルも違う3人の母親と3人の子どもを救う個別指導式ヒューマンドラマが描かれる本作。
第1話は、新聞記者の中村真希(美村里江)は、一人娘・知恵(加藤柚凪)の将来を案じ、有名私立小学校に合格させようと躍起するも、夫・朔太郎(細田善彦)の非協力的な態度にイライラが募るばかり。そんな真希の元に「どんな志望校も合格率100%!しかも授業料はそちらが決める!」という家庭教師を紹介するメールが届き――というストーリーが描かれた。
>>松嶋菜々子に恩人が救いの手? 脇役出演のきっかけはフジテレビのドラマ大ゴケか<<
※以下、ネタバレあり。
2011年に最高視聴率40.0%を記録し、話題になったドラマ『家政婦のミタ』(同)の遊川和彦氏が脚本を務め、枠も同じ水曜ドラマという本作。
それだけに第1話放送後、『トラコ』に対し、ネット上からは「二番煎じ」の指摘が集まっているという。
「『ミタ』では、無表情で何を考えているのか分からない、でも仕事は完璧な家政婦・三田灯(松嶋菜々子)を巡るストーリーが描かれました。一方、『トラコ』は保護者には冷たく厳しく、子どもには同じ目線に立つ家庭教師。タイトルだけでなく、主人公の“ミステリアス”という部分で完全にキャラが被っていました」(ドラマライター)
さらに、物議を醸したのは第一話終盤、両親の喧嘩を目撃した知恵が、トラコに相談するシーン。家族が幸せになる方法が分からず泣く知恵を、トラコは「泣いてないで耳を澄ませよ! 目を見開けよ!」と叱責。
その結果、知恵は家族の思い出である流しそうめんを自宅で再現することを思いつくことに。両親を「幸せになるには知恵だけでもダメだし、パパとママだけでもダメだし、パパとママと知恵が、み~んなうれしくないとダメなんだって」と諭し、知恵の成長に両親が感動するというシーンが描かれたが――。
「幼いながらも家族のことをちゃんと考え、ヒントをもらいながら周囲を諭し納得させる子どもは『ミタ』で本田望結が演じた希衣と完全に同じ。これにネット上からは『家政婦のミタ視聴率再び!臭がすごい』『完全に同じ』『ミタにすがってる感じが見えて冷めた』『ミタの焼き直ししてるだけ』『既視感しかない』という苦言が殺到。また、今後の展開についても、ネットからは『どうせ8話あたりでトラコの闇が明かされるんでしょ』『最後にトラコが本当の笑顔見せて終わりって流れ?』という皮肉めいた予想も集まっています」(同)
『ミタ』と同じことをしても、同じような高視聴率を獲得するのは難しいかもしれない。