事実であるとすれば、取材名目で性行為の打診をしたことになり、かなり悪質だと言わざるを得ない。同局はもともと「報道のTBS」と言われてきただけに、ダメージも大きいだろう。TBS関係者の性犯罪はこれまでにも起こってきた。
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2019年には、人気バラエティ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で、番組ADが出演者の着替えの現場を隠しカメラで盗撮する様子が『週刊女性』(主婦と生活社)ならびに同誌のウェブサイトである「週刊女性PRIME」に報じられた。
この案件は現場で問題になっていながら、番組プロデューサーが口止めしていたとも記事では伝えられている。実際に盗撮行為を行ったのは番組に派遣されたADであるが、TBSの番組に関わっているならば関係者とみなされるだけに、大きな問題だと言えるだろう。
1999年には、TBS報道局の社会部に所属する32歳の男性記者が民家に侵入し、入浴中の女性の姿をビデオカメラで盗撮したとして逮捕された。記者は、塀を乗り越えて逃走しようとしたが、近隣住民らに取り押さえられた。記者は取材用のハイヤーを近くに止めたまま盗撮を行っており、取材をしていたと言い逃れをしようとしたと報じられた。まさに言語道断の行為であろう。
テレビ不況が叫ばれて久しいが、やはりテレビの関係者がいまだに花形職業の一つであるのは確か。その分、自分が力を持っていると勘違いしやすいだけに、業界全体が持つ体質の問題もあるかもしれない。