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『行列ができる相談所』低迷の理由は宮迫と渡部? TBS「日曜劇場」の影響も

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宮迫博之

 今年、放送21年目に突入した『行列のできる相談所』(日本テレビ系)が正念場を迎えている。これまでのように視聴率が取れなくなったのだという。10日の放送は夜7時から3時間ぶち抜きでオンエア。スペシャルMC・明石家さんまの仕切りの元、新たなMCとしてミュージカル俳優としても知られる井上芳雄の抜擢が発表された。

 だが、結果は世帯視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人視聴率も5.1%という寂しいもの。

 ​>>『行列』、関ジャニ脱退メンバーが1人いなかったことに? さんまの一言に指摘も「矛盾が生じてる」<<​​​

 ネットユーザーの中には井上のことを知らない者も多く、「誰?」といった声も聞かれていたという。さらに、SNSで見られたのが「法律相談所じゃないの?」「弁護士どこ行った?」とこれまでのスタイルの番組ではなくなったことへの驚きの声だった。昨年10月から『行列のできる法律相談所』の“法律”という言葉が外れていたのだが、知らなかったようだ。

 その理由としては、今回は夜7時からの放送だったため、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』のファンも見ていたからのようだ。最近のレギュラー放送を見ても、日曜よる9時と言えば『行列』といった時代もあったが、どうして人気がなくなったのか? 

 まずは東野幸治とフットボールアワー後藤輝基とともに、MCの1人だった雨上がり決死隊・宮迫博之、さらにはパネラーとして重要なポジションだったアンジャッシュ渡部建の降板が挙げられる。これまでは彼らを含む4人で多彩なやり取りができていたのだが、今は東野と後藤のみ。マンネリ化を招いている。そこで今回、井上が新たに起用されたのだが、どこまで戦力になるか。さらには「法律」というコンセプトがなくなり、どんな番組か分からなくなってしまったことも一因だろう。

 また、裏番組のTBS系「日曜劇場」の“復活”も大きい。これまでは作品によって当たりはずれが大きく、『行列』への痛手も最小限に済んでいたが、ここ数年は『半沢直樹』の続編を始めとして、『陸王』『下町ロケット』『ノーサイド・ゲーム』など作家・池井戸潤の作品を次々とドラマ化。他にもスケール感が大きく、見応えのあるラインナップで、「日曜劇場」への視聴習慣を完全につけることに成功した。
 
 3月20日に放送された阿部寛主演の『DCU』最終回は、世帯視聴率15.1%、個人9.1%。それに対して、『行列』は世帯9.9%、個人5.8%と大差をつけられている。また、4月10日スタートの二宮和也主演の『マイファミリー』も、世帯視聴率12.6%、個人7.6%と好スタートを切っている。同日対決は冒頭挙げた通りだ。さらに、さんまが期首期末でスペシャルMCを務めるのは、最初は新鮮だったが慣れてしまった。放送20年超、ここからどう挽回していくのだろうか?

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