遠藤は秋山準、坂口征夫と組み、竹下幸之介、HARASHIMA、アントーニオ本多組と対戦。このカードは遠藤が希望したもので、パートナーの秋山はバーニングの参謀役、坂口は同じ年にDDTデビューを果たした同期。対戦相手の竹下、本多はかつて所属したユニット・ハッピーモーテルの仲間。HARASHIMAは遠藤がデビューした当時からDDTのトップで活躍していたレジェンドで、全員が意味のある選手。また、米AEWへの長期遠征を決めた竹下は、この一戦が壮行試合になった。
遠藤はライバル竹下と激しいエルボー合戦を展開。遠藤がハンドスプリング式オーバーヘッドキックを決めれば、竹下はジャンピング・ニーバットを繰り出し、ともにメラメラと闘志を燃やした。普段はコミカルな動きが多い本多も弟分の記念試合とあって、この日ばかりは戦闘モード全開。遠藤と本多はバイオニック・エルボーの応酬となり、遠藤がオーバーヘッドキックから旋回式トーチャーラックボムを炸裂するも、本多はカウント2でクリア。ならばと、遠藤はバーニングスター・プレスを決めて本多からカウント3を奪取している。
退場しようとする竹下を呼び止めた遠藤は「竹下、正直DDTにとって、竹下が抜けるってことは、かなりでかいことだと思う。でも安心してくれ。俺がKO-Dのベルトを巻いてる限り、DDTはもっとおもしろくなるぞ。5月1日、横浜武道館で上野と防衛戦をする。勝つのはもちろん、この俺だ」とライバルに遠藤らしいエールを送った。
エプロンに駆け上がった挑戦者の上野は「5月1日、僕が遠藤さんに勝って、タケがチャンピオンの時より、遠藤さんがチャンピオンの時より、HARASHIMAさんがチャンピオンの時より、もっと素晴らしい日々がありますので、楽しみにしといてください。僕が勝ちます」と挑発。
米国に旅立つ竹下は「俺は米国に行くけど、DDTを一番盛り上げてでかくする。それは絶対、俺の使命やと思ってる。米国で5月1日のタイトルマッチ、楽しみにしてるから。日本のDDTはオマエたち、どっちかに任せたからな」とメッセージ。
バックステージで遠藤は「秋山さん、岡田(佑介)はタッグに集中してもらって。俺は上野との無差別級が懸かってるから。サウナ(サウナカミーナ)にとって、竹下が抜けるのは痛手だと思う。上野がこれを乗り越えるかどうか、残り1か月切ってるから。5月1日まで、あがいてみろ。俺は絶対負けねぇぞ」と自信を覗かせた。
上野は「タケは米国に行って、DDTを広めると思うし、僕は5月1日に遠藤さんに挑戦する。今の遠藤さん、すごい選手だし、すごいチャンピオンなので。僕がやりたいことをするためには勝たないといけないので。僕が背負うために、それをしっかり奪い取って、無差別のチャンピオンになって。もっとどこから見てもおもしろいDDTにしたいと思ってます」とチャンピオンになってからのビジョンを明かすなど、自信満々だ。
(どら増田)