>>全ての画像を見る<<
この日、パ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング(PLM)がメルカリとNFT事業で連携し、パ・リーグ6球団の名場面やメモリアルシーンをコレクションできる「パ・リーグ Exciting Moments β」を開始することを発表。里崎はこれにちなんで、終盤まで優勝争いを繰り広げたオリックス・バッファローズと千葉ロッテの9月30日のZOZOマリンでの首位攻防戦を回顧。この勝負がその後のオリックスの優勝を決定づけたと力説し、今シーズンのNo.1プレーとして同日のゲームのT-岡田の逆転3ランホームランを挙げた。
里崎は「今シーズンのパリーグは、オリックスとロッテの首位争いで最後まで楽しませてくれた。楽天も田中将大の復帰の話題があったし、日本ハム(ファイターズ)は終盤めちゃくちゃ強かった。西武(ライオンズ)は平良(海馬)の無失点記録があったし、ソフトバンク(ホークス)は千賀(滉大)が怪我をしていたのにその後復帰して、二桁勝っている。フルシーズンいたらどうなっていたか。どのチームにも名場面があった」とパリーグは話題が豊富だったことを指摘。「でも、全試合の中でNo.1はこれ」と9月30日、ロッテ対オリックスの9回表。T-岡田が逆転スリーランホームランを放った瞬間を述懐。「僕はここでオリックスの優勝が決まったと思っている」と話した。
「首位攻防の3連戦で一つでもロッテが勝っていたら、ロッテにマジックが灯っていた。その中で裏ローテのオリックスが3連勝した。それだけでなく、オリックスはその後ソフトバンクにも3連勝して6連勝。2.5ゲームあったロッテとの差を一気に縮めた。ここが分岐点。T-岡田が打っていなかったらロッテが優勝していたと思います」と里崎。「両チームともこの試合がどれだけ重要かわかっていたはず。ホームランが出た後のあのクールで感情を表に出さない中嶋聡監督の表情も良かった。あそこまでがセットで今年のNo.1シーンだった」と振り返っていた。
(取材・文:名鹿祥史)