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挙動不審な二枚目男は何者か?親子を襲った殺人放火事件の真相とは【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2001年5月23日午後7時50分頃、さいたま市の店舗兼併用住宅で殺人放火事件が発生した。亡くなったのは64歳男性と14歳の長女(いずれも当時)。遺体の状態から2人は火災の煙を吸っておらず、何者かに刃物で刺され、死亡した後に放火されたとみられている。2人の死因は首や背中などを複数回にわたって刺されたことによる失血死だった。

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 事件の起きた建物は1階が沖縄料理店、2階が住居(被害者の自宅)といった構造。事件当時、1人で作業をしていた店舗の従業員が2階から大きな物音がするのを聞いた。直後、店の裏手にある物置の上に人が飛び降りたような音が聞こえたという。従業員が向かってみると不審な人物が物置から降りているところを発見。それに気づいた不審者は「すみません」と一言残してすぐに立ち去った。

 それからまもなく午後8時頃、2階から出火しているのを従業員が発見。消防などが駆け付けて消火したが現場から2人の遺体が見つかった。

 侵入・脱出の経路として使われた物置は、店舗の従業員と、2階に住む被害者しか知らないはずであ
った。物置は敷地内にあり、外からは見えない場所に位置している。なぜ、犯人が物置の存在を知っていたのかは不明だ。

 また、被害者宅周辺は人通りが多く、事件当時も学生やサラリーマンら、多くの人が行き交っていた。そのため、不審人物の目撃情報も多い。従業員と同じく「2階から物置に飛び降りていた」という目撃情報があったほか、たまたま通りかかった複数の通行人からも「事件前に挙動不審な男が被害者宅の前で電話していた」「事件が起こる前、白いパーカーを着た男が被害者の家をじっと見ていた」などの情報が警察に寄せられている。

 目撃者によると不審人物は、顔立ちが二枚目で背が高かったそう。電話越しに怒鳴るような様子もあり、異常な雰囲気を感じたという。

 数々の目撃情報がありながらも、犯人は未だ逃亡中。大まかな行方も一切分かっていない。
 
 被害者親子に人間関係のトラブルはなく、周囲からの借金もなし。明確な殺意を持つ人物に殺害されたとみられるが、犯人の動機は分かっていない。

 事件の数カ月前、長女が帰宅途中に不審な人物に後をつけられたことがあり、親類の間では「当時のストーカーによるものでは」といった憶測も広がった。しかし、付きまとった人物と今回の犯人が同一人物なのかは不明だ。

 親子を襲った犯人は一体誰なのか。被害者宅の前の挙動不審な男は関係者であったのか。まだまだ解明されていない謎は多い。被害者や遺族のためにも、早急な事件解決を願う。

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