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犯人確定も事件は迷宮入り…女子大生殺害の容疑者3人の正体とは【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2004年、茨城県で女子大学生が何者かによって殺害される事件が起きた。犯人が特定されているにもかかわらず、10年以上経過した今も逮捕に至っていない。

 事件が起きたのは、2004年の1月31日。午前0時頃、被害者はアパートに一緒に住んでいた男子学生宛てに「明日の朝には戻る」と書いたメモだけを残し外出した。当時男子学生は部屋で就寝していたという。男子学生と女性の関係性は明かされていない。

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 被害者は視力が0.1程度しかないにもかかわらず、メガネやコンタクトは自宅に置きっぱなしであり、携帯電話や財布すらも持たずに出かけていった。そのまま帰宅することはなく、同日午前9時にアパート近くの川で遺体となって発見された。必要最低限の持ち物を一切持たず、どこへ出かけたのかも不明だった。

 被害者の交友関係が広いことから、事件当初は顔見知りによる犯行が疑われた。警察は被害者が通っていた大学の関係者やサークルのメンバーなどおよそ1万人に聞き取りを行ったが、犯行に関わったとされる人物は見つからなかった。

 容疑者が浮上したのは事件発生からおよそ10年が経った頃。事件を担当していた警察署に「事件のことを知っている人物がいる」という情報提供があった。捜査を進めていくうちに、フィリピン国籍の男3人に行き着いた。事件当時、容疑者3人は18~22歳で友人関係にあった。警察はそのうち、事件当時22歳であった男を逮捕。他2人はフィリピンに出国していたことから、逮捕には至らなかった。なお、情報提供者の詳細は明らかになっていない。

 被害者と容疑者3人に面識はなし。ドライブしていたところ、たまたま見かけた被害者を車内に連れ込み、暴行した後に殺害したとされた。逮捕された男の証言によると、殺害理由は「口封じ」で、極めて自分勝手な動機であった。裁判では検察側が「動機に酌量の余地はない」と断罪。裁判所は求刑通りに無期懲役の判決を下し、後に確定した。

 出国してしまった2人は国際刑事警察機構を通じ「国際手配」となっている。しかし、フィリピンと日本の間で容疑者の身柄引き渡しに関する条約はないため、容疑者2人の逮捕は難しいとされている。

 なぜあの日、被害者が深夜に何も持たずに出かけたのかは未だ不明。事件の早急な解明を願わずにはいられない。

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