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息子の前で母親を殺害し逃走、遺留品の乳酸菌飲料が示す犯人像とは【未解決事件ファイル】

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 人の運命はどこで暗転するか分からない。誰が巻き込まれてもおかしくないような主婦殺害事件が20年以上前、名古屋市西区で起きた。

 同事件は、1999年11月13日午後2時半ごろ、同区稲生町のアパート内で発生。当時32歳の主婦が、首を刃物で刺され死亡しているのをアパートの大家が発見した。犯人は2021年現在も捕まっておらず、未解決事件となっている。

 事件当日は、午前9時ごろに夫が会社に出勤。午前11時ごろに主婦が長男を連れて近所の病院に向かっている。事件が起きたのは、病院から帰宅した後の正午~午後1時の間のことだ。午後2時ごろに大家が家で採れた柿を届けに行った際に、応答もなく部屋は鍵もかかっていない状況だったという。

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 不審に思った大家が部屋に入ると、首から血を流している主婦を発見。すぐに119番通報したが、すでに主婦は死亡していた。主婦は廊下から居間へ体を投げ出すような状態でうつぶせに倒れていた。長男は居間におり、無傷だったようだ。

 北側にある駐車場で車の手入れをしていた同アパートの住人は、不審者の姿を見ていないと証言している。別の住人は、主婦宅でタンスを動かすような大きな音がした直後に階段を駆け下りる音を聞いたと話した。

 また、午後0時半ごろ~同2時に友人が3回電話を自宅にかけているが応答がなかった。捜査本部は証言から、犯行時刻を正午~午後1時と推定している。警察の実況見分の結果、犯人はしばらくアパート付近の様子をうかがった後に、公園方向に走り去ったとみられる。被害者宅から公園までは500メートルの距離がある。

 警察の発表によると、事件現場に荒らされた形跡はなく、何も盗まれていなかったとのこと。年齢は40~55歳くらいの女で犯行当時、韓国製のヒールがある24センチの婦人靴を履いていたという。被害者宅の洗面所、近隣の公園手洗い場付近に犯人が血を洗い流した跡があり、そこから血液型はB型と判明。被害者ともみ合いになり、左右どちらかの手にけがを負ったと考えられた。

 また、犯人の遺留品として、飲みかけの乳酸菌飲料があった。この乳酸菌飲料は被害者宅付近では売られておらず、被害者家族も乳酸菌飲料を飲む習慣はないことから、犯人が残したものの可能性が高いと考えられた。この乳酸菌飲料は被害者宅から35キロ離れた西三河地区で販売されており、犯人がこの地区に住んでいるかは不明だ。

 被害者の夫はこの事件現場の部屋を借り続けており、情報提供を呼び掛けている。今後有力な手掛かりが出てくることを願うばかりだ。

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