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殺人容疑でマークしていた男が2つ目の殺人事件、しかし最後まで逮捕に至らなかった不可解な謎とは【未解決事件ファイル】

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 1997年8月14日、東京都大田区で当時57歳の男性Aさんが何者かに刺殺される事件が発生した。Aさんは当時不正会計問題で揺れていた山一証券の社員で、顧客からの苦情の処理を担当していたという。私怨による客の犯行か。Aさんの周囲で一体、何が起きていたのだろうか。

 事件当日、Aさんは夏休み休暇明けで仕事に復帰したばかりだった。東京都中央区にある山一証券本社で19時まで仕事をした後に同僚と共に帰宅したという。電車に乗る同僚と品川駅で別れたAさんは、大田区の自宅に1人で向かった。そして、事件が起きる。何者かに右胸、右腹、背中の3か所を刃物で刺されたのだ。

 何者かに襲われた後、Aさんはしばらく意識があったようで、苦しみながら歩いているAさんの姿を通行人が発見している。すぐに通行人は通報したものの、救急車が駆け付けたときには既に亡くなっていた。警察による現場検証の結果、Aさんが発見された場所から50メートル先にある駐車場付近の道路でAさんの財布が発見された。財布には14万円が残されたままで何も盗まれた様子がなかったことから、金銭目的ではなく犯人が恨みを持っていた可能性が高いとみられた。また、財布が見つかった現場から、Aさんが歩いたのとは逆方向に30メートルにわたり血痕が残っていたという。

 犯人は何故Aさんを狙ったのか。警察はまずAさんの仕事関係のトラブルに注目した。Aさんは大手証券会社の山一証券で顧客相談室長として勤務していた。証券会社という性質上、顧客の資産に大きく影響することもあり、日々顧客とのトラブルは絶えなかったという。

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 特に事件当時は不正会計問題で山一証券が揺れていた時期でもあり、いっそう顧客からの苦情は多かったそうだ。警察は窓口対応の従業員に対し「顧客相談室長の住所は分かっている」と脅迫していた男Bを重要参考人としてマークした。Bは山一証券の顧客だったというが、捜査の過程で犯行現場付近で目撃されたものと似た車を借りていることが判明。さらに、事件翌日にその車を返却していたことも分かった。また、現場付近でBに似た人物が目撃されていたことから、犯人である可能性が極めて高いとされた。しかし、決定的な証拠は見つからず、逮捕には至らなかった。

 そして、Aさん殺害から2カ月後、またしても山一証券絡みの殺人事件が発生する。10月10日、東京都小金井市の住宅で、山一証券の顧問弁護士の妻に当たる当時63歳の女性が何者かに殺害された。この事件は早々に犯人が逮捕されたのだが、なんとその人物はBだった。当初、Bは妻殺害の容疑を否認していたものの、アリバイ工作がバレて犯行を自供。犯行動機は「株取引で損をさせられたため、顧問弁護士に自分と同じ苦しみを味わわせたかった」。警察はAさん殺害事件についても追及したが、結局最後まで証拠は見つからず立件には至っていない。

 逮捕には何が足りなかったのか。もしかすると、本当にBがAさん殺害には関与していない可能性もあるのだろうか。

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