長らくジュニアタッグ戦線で活躍してきたロッポンギ3K(SHO&YOH)だが、『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』開催中に分裂する事態に。その発端は、8.16東京・後楽園ホール大会のエル・デスペラード&金丸義信組との公式戦。終盤に3Kが連携攻撃に失敗すると、その後はYOHが狙い撃ちに。SHOは救出に入らず見殺し状態となり、最後はデスペラードのピンチェ・ロコの前にYOHがなす術もなく敗退。
そして試合後、SHOは満身創痍のYOHを引きずり起こすと、なんとショックアローを炸裂。場内が騒然とする中、SHOはマイクを握って「YOHさん、いや、YOH。オメー、もう終わりだろ?引退しろや!」と決別のマイクを浴びせた。
6.23後楽園大会で石森太二&エル・ファンタズモ組に敗れ、IWGPジュニアタッグから陥落して以降、スランプに陥っていたYOH。その盟友に対しSHOは三行半を突きつけ、さらにバックステージでは「もう利用価値はねえ。YOH、テメーは用済みだ」と言い放った。
SHOとYOHは同期としてヤングライオン時代から切磋琢磨。ライバルとして親友として行動を共にして来た。そして、海外修行を経て2017年10月の凱旋帰国時にロッポンギ3Kを結成すると、これまで『SUPER Jr. TAG』は17~19年と3連覇。IWGPジュニアタッグには5度戴冠を果たすなど実績を積み上げて来たが、YOHの欠場中にSHOはシングルプレーヤーとして評価を上げており、今回の試合は、2人にとってターニングポイントになるのかもしれない。
YOHは公式サイトのインタビューで、「3Kは永遠だと思ってた。今はもう、沸々とベクトルが怒りの方に向いてる。過去のことを考えずに、彼と対戦したい。初めての“ケンカ”をしたい」とシングル対決をアピール。そして、2人はメットライフドームの大舞台で勝負をすることになった。ヤングライオン時代以来、久々の一騎打ちとなるが、YOHとしては8.16後楽園大会の落とし前をつけたいところ。一方、決別を告げて以降、沈黙を貫いているSHOは、どのような姿でリングに立つのか。盟友から一転、敵対関係となったSHOとYOHの闘いはもちろん、今後の展開も気になるところだ。
(どら増田)