大谷は6月27日の板橋大会から同団体にレギュラー参戦しているが、所属するZERO1のスケジュールの都合により、この日が約2か月ぶりの出場。大谷は今成夢人、島谷常寛とのトリオで出陣し、石井、岩崎、レッカ組と対戦。
試合は文字通り、6人が入り乱れた“熱闘”が繰り広げられ、大谷の顔面ウオッシュを岩崎があえて受けて立てば、岩崎の背中へのサッカーボールキック連発を大谷はあえて受けて立つなど、意地の張り合いに発展。劣勢だった島谷は20分過ぎ、DDTで反撃を試みるも、石井が逆襲。最後は高角度ダブルアームDDTを決めて島谷からフォールを奪っている。
試合後、石井は「インディージュニアを落としてから、一歩引いて自分自身情けない状況でした。こんなことしてる場合じゃない。大谷さんがこのリングに上がってから、そういう気持ちが強くなりました。大谷晋二郎、後楽園で俺とシングルしてくれ!」とアピール。大谷は「ガンプロに上がって、毎回“なんだこの熱いのは”って思うんだよ。この試合に勝利した石井。オマエの一騎打ちを断るわけがない。後楽園でやってやる」と受諾。続けて、「俺からガンプロにお願いがある。岩崎、オマエとは闘わなければならない気がする。場所はどこだっていい。俺と一騎打ちだ。今日も熱いプロレスありがとう」と逆要求。これに岩崎は異存などなく、「晋さん、俺だって後楽園でも板橋でもどこでもいい。シングルでよろしくお願いします」と快諾した。
バックステージで石井は「後楽園でというこだわりは強い。大谷さんは小さい頃から見てる。あこがれてる大物選手と闘って完敗する。あるいは善戦する。それをやってちゃ、うだつが上がらない。もう36歳、脂に乗るか乗らないか、大事な時期なんで、大谷さんがシングルを了承してくれたのは、大きいモチベーションになる。勝って“プロレスラーになってよかった”と言ってやります」とコメント。
大谷は「ガンプロ、毎回刺激的なカード組んでくれる。レギュラー参戦決めてよかった。僕が来たことで、火がついたなら、こんなうれしいことはない。石井、岩崎、僕との闘いを求めてくれるヤツがいる。岩崎は俺から求めた。岩崎はあの男(元UWFインターの山本喧一)の弟子なんだろ? 山本喧一選手が育てた選手なんだろ。俺が闘わないでどうする。だからこそ意識した。でも意識した以上のモノをアイツは見せてくれるよね。四半世紀前の闘いはまだ体に残ってる。弟子のアイツと闘って、また沸き上がってくる。ワクワクしてる」と熱く語った。
さらに、大谷は「(後楽園は)勝手に思惑があって、ある男に声を掛けた。コイツが来たらおもしろいと思って、高岩(竜一)に声掛けた。スケジュールは空けてる。でも、俺はシングル決まったから。高岩は出るつもりでいるから、高岩にふさわしいカードを組んでくれ」と高岩を連れてくることを明言。新日本のヤングライオン時代から行動を共にしている盟友を投入することで、ガン☆プロマットをさらに活性化させる考えだ。
(どら増田)