警察によると、逮捕された男は7月22日午後7時頃、40代の妻と金銭を巡って口論に発展。男が「揉めている」と通報し、警察が駆けつけた後、それぞれに事情聴取。すると、男が妻に暴力を振るっていたことが判明し、23日午前に暴行の疑いで逮捕した。
取り調べに対し、男は「興奮してしまった」と容疑を認めているという。40代にしてアルバイト従業員ということを考えると、生活費の捻出などを巡り、口論になったものと思われる。
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コロナ禍での在宅勤務や仕事の減少で、家庭内暴力の件数はかなり増加している。内閣府男女共同参画局が発表した2020年度のドメスティック・バイオレンス(DV)の相談件数は19万0030件で、2019年度の相談件数の約1.6倍だった。
2021年に入っても、6月に鳥取県米子市で81歳男が自宅で78歳の妻を複数回蹴るなど暴行を加え、全治3週間の怪我をさせる事件が発生した。この夫婦はこれまでにも、妻から4件のDVに関する相談が寄せられていたという。
また、7月には北海道旭川市で68歳の男が、同居している60代の妻に浮気について質問されると濡れたバスタオルで数回殴った事件が発生した。このほかにも、些細な出来事をきっかけとしたDV事件が、全国相次いでいる状況だ。
長年連れ添った夫婦ほど、コロナで一緒にいる時間が増え、喧嘩に発展するケースも多いと言われる昨今。男女ともに暴力を受けた場合は、警察やDV相談窓口に連絡し、身を守ってほしい。
記事の引用について
DV相談件数の推移(令和2年度)(令和3年5月21日更新)
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/pdf/soudan_kensu.pdf