アクシデントが発生したのは、「3-2」と阪神1点リードで迎えた8回裏。この回阪神は4番手・岩崎優がDeNA打線を無得点に封じたが、その最中に突然球場内の非常ベルが作動。ベルが鳴る中でも試合は続行されたが、9回表開始前に阪神選手・スタッフがベンチからグラウンドに退避する一幕があり、その後の攻撃中には球場外から消防車のサイレンが鳴り響いた。
そんな中でも試合は続行され阪神勝利で終わったが、試合終了後に球場外で火災が起きていたことと、既に鎮火されたことが場内にアナウンスされる。試合後の報道によると、三塁側の関係者駐車場外周エリアに置かれていたゴミが何らかの原因で出火したといい、その煙が球場内に流れ込んだことで非常ベルが作動したとみられているという。
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幸いにもけが人は出なかったこのアクシデントだが、ネット上には「いきなり非常ベル鳴り出したから本当にびっくりした」、「確かに途中なんか煙くさいなとは思ったが、球場の真横でボヤ騒ぎが起きてたとは」、「消防車のサイレンがどんどん迫ってくるから観戦どころじゃなかった」といった現地ファンの声が多数寄せられている。
また、同戦を中継で観戦していたファンからも「テレビで見てても分かるくらいベルやサイレンが鳴りまくってたな」、「両軍ともよく動揺せずにプレー続けれたな、心の中では焦ってた選手もいそうだけど」、「選手や観客の安全を考えて一旦試合を止めるべきだった、試合後に事後報告しても遅いだろ」、「巨人キャンプでのボヤは無観客でも試合止めてたが、今回は球場外が火元だから大丈夫って判断したのか?」といったコメントが複数挙がった。
「球界では今年2月、春季キャンプ中の巨人がサンマリンスタジアム宮崎で無観客の紅白戦を行っていた際にボヤ騒ぎが発生しています。この時は火元が一塁ベンチ横の用具室と至近距離だったこともあり、一塁側ベンチの選手・スタッフがすぐに避難し試合も即中断。鎮火し、安全確認して約10分後に試合が再開されました。今回のボヤ騒ぎは球場外が火元ということで試合続行には問題ないと判断されたのかもしれませんが、万が一のことを考え試合を中断し安全確認に努めるべきだったと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター)
試合後、阪神・矢野燿大監督も「何か知らんけど、煙たかったから。室外機が燃えたんちゃうかという感じやった」、「ベンチ内も風が通るというか、そこで煙が入ってきたからベンチから離れていた」と語ったことが伝えられた今回のボヤ騒ぎ。試合を戦っていた当事者たちにとっても想定外のアクシデントだったようだ。
文 / 柴田雅人