逮捕された男は25日午後4時頃、同居していた73歳の父親に刃渡り17センチの包丁を向け、「刺してやる」と脅迫した疑いが持たれている。中年の子どもが長年育ててくれた親をなぜ殺そうとしたのか。その理由は、新型コロナウイルス時代特有のマスクだった。
警察によると、男はスーパーマーケットで偶然両親と遭遇。その際、男はマスクを着用しておらず、母親はそのことを厳しく注意していた。その後、両親と男が自宅に帰り、改めて両親がマスクをしなかったことを注意すると、息子である男が刃渡り17センチの包丁を持ち出し、父親に「刺してやる」と脅した。
身の危険を感じた両親が警察に通報。駆けつけた警察官にその場で逮捕された。取り調べに対し、男は「刃物を向けたことは認めるが、何を言ったかは覚えていない」と容疑を一部否認している。警察は普段の様子なども含め、調べていく方針だ。
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事件を見る限り、スーパーマーケットでマスクをしなかったことを厳しく注意した両親の行動は真っ当なもの。それに逆上し包丁で脅すのは、あり得ないと言わざるを得ない。
この事件に、「今の状況でマスクをしない人間って基本的に頭がおかしいと言わざるを得ない。正直誰も何も言えない状況だよね」「マスクをしてないやつはこうやって逆ギレするので、本当に危険だね」「親はかわいそうだけど、自分の息子だし、自業自得な部分もあると言わざるを得ない」という同情や親の責任を問う声が上がった。
「現在の常識」を教えたにもかかわらず、刃物で脅されてしまった両親。その心境は、察するに余りある。