逮捕された男は1月25日午前、検査のため岡山県岡山市内の総合病院にマスクを顎の辺りに掛け、口が見える状態で来院する。通りがかった男性医師がしっかり口元を隠すよう注意すると、男は「うるせえボケ」となどと、大声で叫び拒否。再度注意されると、医師の胸ぐらをつかんで殴るなどの暴行を働き、傷害の疑いで逮捕された。
警察の取り調べに対し、男は「マスクのことで口論になったが、暴行はしていない」と容疑を否認している。今後、警察の捜査で事実が明らかになると思われるが、男性医師が被害を受けているということを考えると、暴行の事実は極めて高いだろう。
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岡山県では昨年11月にも、赤磐市の73歳市議会議員が検診のために訪れた市の施設にマスクをせずに入り、女性職員からマスクをするよう求められると、「検体を出すだけなのにマスクは必要ない」と激昂し、持参した検体を投げつけ「この若造が」と怒る事案が発生している。それだけに、一部には「また岡山か」という声も上がっている状況だ。
検診施設はもちろんだが、病院は様々な疾病を持つ患者が出入りしており、新型コロナウイルス感染者がマスクをせずに撒き散らせば、重症化しやすい人に感染し、死亡する可能性がある。今回逮捕された男の真意は不明だが、マスクは飛沫を防止するものであり、顎に掛けている状態では何の意味もない。医師の指摘は、患者を守るための必然的な行動と言えるだろう。
男の行動に、「しっかり灸をすえるべきだ」「男が100%悪いのに、口論も何もない」「こんな人間は病院に来ないでほしい」「反抗期なのか、注意されるのが許せないのか。どうしようもない」と憤りの声が上がっている。
マスクは口と鼻を隠すためにするもので、顎に掛けていてはコロナの拡散を防止することはできない。正しい使い方をしてもらいたい。