事件が発生したのは13日午後6時20分頃。府中町のスーパーマーケットで、54歳無職の男がアルバイトの16歳少年と、その姉2人の顔に液体を突然吹きかけた疑い。液体が何であるかはわかっていないが、警察によるとアルコール消毒液の可能性が高いという。
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異常行動の動機は何だったのか。警察によると、男は「少年がマスクをしていないことに腹が立った」と供述しているとのことだ。新型コロナウイルス感染拡大以降必須とされるマスクをしていなかったことが、凶行の動機ということのようだ。
新型コロナウイルスの新規感染者が減少しない現在、マスクをしない客を出入り禁止とする店舗や公共交通機関は多く、そのことに不満を持った客との間でトラブルに発展する事案が発生している。
9月には北海道の釧路から関西空港に向かうピーチ・アビエーション機で、マスクの着用を求めた客室乗務員に対し、30代男性が激昂。飛行中大声を出すなど威圧的な姿勢を取り、「要請するなら書面を出せ」などと拒否したことから、航空法の安全阻害行為に該当するとして、新潟空港に着陸し、男性を降ろす事案が発生し、ピーチ・アビエーションの対応や男性の主張が議論を呼んだ。
マスクの着用はあくまでも「要請」。ピーチ・アビエーションのケースでは乗客が客室乗務員に威圧的な態度を取り続けたことが要因で降ろされているが、本来マスクをしなかったとしても、法律上罰せられることはない。マスクの着用と入店拒否には様々な意見があり、正解は誰にもわからない状況。
コロナの感染拡大している中で、マスクの着用は有効な対策とされ、商業施設、飲食店、公共交通機関が着用を「お願い」している。そんな状況下ではマスクをすることが望ましいが、「しない」という理由で暴行するのは犯罪。歪んだ正義感を押し付けていると言われても致し方ない。