逮捕された女は16日午前、川西市内のスーパーマーケットで、178円のごま昆布を持っていた手提げ袋に入れ万引きした。従業員が発見し袋を確認したところ、ごま昆布のほか、寿司・刺身・納豆など食料(3000円)相当が入っており、全て万引きした商品だった。
社会問題化している高齢者の万引きに驚いてしまうが、さらに驚愕させたのが女の動機と、犯行に至る経緯。女は当時120万円所持しており、生活に困窮していたわけではなかった。そして万引きした理由については、「お金を払うのがもったいなかったから」と供述。「金は持っているけれどもったいないから盗む」という、実に子供じみた動機だったのだ。金持ちはケチというが、盗みで節約し金を貯めようと考えるとは、許し難いものである。
このニュースに、ネットユーザーも「万引き貯金?ふざけている」「年を取ると倫理観が低下する。若い頃から盗みを働く人間は、とくに倫理を失いやすい」「日本の老人は確実にレベルが下がっている」「許せない。万引きは窃盗だし、常習性があるならしっかり処罰してもらいたい」など、怒りの声が。
一方で、「120万円で許してあげたらいい」「120万円持っているならそれを支払って示談にすればいいのでは?」など、同情的な声が一部にはあった。
高齢者による犯罪は増加しており、16日には滋賀県でも86歳の男が87歳の妻を「腹が立った」という理由で、喉を包丁で刺して殺すという極めて凶悪な事件が発生している。また、本サイトでも既報の通り、9日には鹿児島市内で84歳の男が民家に押し入り、異変に気がついた住人と揉み合いになり、取り押さえられる事件も発生している。
高齢者は「弱い立場」とされ、保護を受ける対象ではある。しかし、高齢者自身がそれを盾に、犯罪や無法行為に及ぶことは高齢者自身の首を絞めるとともに、今後高齢者となる世代に悪影響を及ぼす。
処遇改善などを含む高齢者犯罪の抑止や、再発防止のための更生プログラムの導入などについて、真剣に議論をしていく必要がある。