佐藤は同日に行われたオープン戦・西武戦の第1打席で、ドラフト制後(1966年以降)の新人最多記録となるOP戦6本目の本塁打をマーク。この活躍は番組でも取り上げられたが、濱中氏は本塁打を放った後に感じたという佐藤への不安を語った。
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佐藤は第1打席で本塁打を放った後は二ゴロ、二ゴロ、左飛と快音は聞かれなかったが、その中で濱中氏が問題視したのは第2打席の二ゴロ。濱中氏は「今日の佐藤の2打席目を見た時にちょっと強引に引っ張りにいって、(バットの)先っぽに当ててセカンドゴロを打ってて『ちょっと嫌やな』って思った」と、無理に球を引っ張ろうとしている節が見受けられると指摘した。
濱中氏は続けて、「今までだったら左中間、センターとかに打ってたのを強引に引っ張りだした。(前日の)ヤクルト戦で全部インサイドに来たのを結構意識してるんじゃないか」とコメント。佐藤は16日のヤクルト戦で内角球を16球(全22球中)投じられているが、この影響でインコースを意識し過ぎているのではと推測した。
また、濱中氏はOP戦最終カードとなる次カードのオリックス戦(19~21日)でさらに打撃を崩す可能性もあると発言。佐藤は同カードで山本由伸(最多奪三振/2020)、山岡泰輔(最高勝率/2019)といったタイトル獲得歴のある好投手と対戦することが見込まれている。
そのオリックス戦について、濱中氏は「良いピッチャー(山本・山岡)がいるんで、そこで(インコースを)バチバチにいかれて(攻められて)っていうのは嫌な感じになる」、「(球速が)速い投手の時って強引になり過ぎて体の開きが早くなったりするので、そういうふうに(打撃を)崩されないかっていうのはすごく心配」と、内角攻めを受けることによる悪影響を懸念していた。
今回の放送を受け、ネット上には「確かに今日の試合は逆方向にいい当たり無かったし、本塁打も引っ張った打球だった」、「内角意識し過ぎて、外角に踏み込めなくなるのが1番マズいかも」、「みんながみんな内角に制球よく投げられるわけじゃないから、手首とかに死球が当たるのも怖いな」といった反応が多数寄せられている。
阪神・矢野燿大監督は14日の巨人戦後に、佐藤を26日の開幕戦・ヤクルト戦でスタメン起用すると示唆したことが伝えられている。次カードのオリックス戦はその開幕戦に向けた最後のアピールの場となるが、濱中氏やファンの不安を払しょくする活躍を見せることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人