5,081組の応募者の内決勝に進出したのは、アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランドの9組に加え、同日に行われた敗者復活戦で勝ち上がったインディアンスを加えた10組。
1本目の点数が上位3組のおいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図が最終決戦へと駒を進めた。最終決戦では3組のネタ後に7名の審査員が一番面白かった組に投票。その結果、見取り図に2票、おいでやすこがに2票、マヂカルラブリーに3票と大接戦の末、マヂカルラブリーがチャンピオンに輝いた。
優勝が決まったマヂカルラブリーの野田クリスタルは「最下位とっても優勝することがあるので、諦めないでくださいみなさん!」と絶叫。審査員を務めたダウンタウンの松本人志は、「だいたい2組で悩むんですけど、3組ともが僅差だった。漫才見ることの幸せを特に感じました。ありがとうございました」と今回の感想を述べ、締めくくった。
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番組放送後、16代目王者となったマヂカルラブリーの2人が記者会見に登場。放送中にも触れられていたが、2017年の決勝に初進出した際には10組中10位だったマヂカルラブリー。放送中に審査員の上沼恵美子から厳しい言葉をかけられ、以来『M-1』には“上沼怒られ枠”という決勝進出者がいるといわれてきた。野田は、2017年の大会終了後に「もう漫才やれない」というところまで落ち込んだと明かしたが、その後、2020年に『R-1ぐらんぷり』優勝を果たすなど自信を付け、今日に至ったという。
今回見事優勝を果たしただけでなく、“因縁”と言われた上沼恵美子にも褒めてもらい、94点という高得点を付けてもらったことを喜ぶ2人。しかし野田には気がかりなことがあるようで、「今日、上沼さんに怒られた組(コンビ)がいなかったんです。実は毎年誰か怒られてるんですけども今年は誰も怒られてなくて、僕は『ほんとに(審査員を)辞めちゃうつもりなのかな』と不安になっちゃいまして。僕らは最下位でああいうことがあって優勝まで(たどり着けた)…絶対必要な存在だと思うんで、辞めないでほしいです!」と、放送内で審査員引退を匂わせた上沼に熱いメッセージを送った。
会見で野田は、『R-1』と『M-1』だけでは飽き足らず「史上初の3冠取ります!」と、コントNo.1を決める『キングオブコント』の優勝も宣言。村上は「僕は満足です」「ちょっと休んでもいいかな」と消極的だったが、野田の「休まない!」という熱意に押され「わかりました」としぶしぶながらも意を決したようだった。
これから忙しくなる2人だが、『キングオブコント』も制することができるのか、今後の活躍に注目だ。