今回の動画で片岡氏は、9月29日~10月11日にかけて13連戦(6勝5敗1分・1中止)を戦った阪神について複数選手の名を挙げながらトーク。その中では、12日終了時点で巨人・岡本和真と並び25本塁打をマークしている大山悠輔のタイトル獲得への展望も語っている。
議論のきっかけとなったのは、現在本職の先発ではなくリリーフで起用されている藤浪晋太郎についての発言。片岡氏は「個人的には来年先発に戻って(ほしい)。彼の場合は2ケタ、良ければ15勝くらいは勝てる投手なので」と、来季の藤浪の先発復帰を熱望した。
理由については、「後ろの投手はクイックやフィールディングが大事になってくるが、藤浪の場合はそこを気にすると本来の投球ができなくなってしまうかも分からない」と、走者を置いた場面での登板も多いリリーフでは投球に乱れが生じる危険性があるからと説明。その上で、「残り試合の中で、何か来年につながるようなものをつかんで(先発再転向の)きっかけにしてほしい」と残りの登板で先発復帰へ向けた手応えを1つでも多くつかんでほしいとエールを送った。
>>「笑ってる…」阪神・藤浪、不振の本当の原因は? 160キロ連発、矢野監督の“アシスト”で吹っ切れたか<<
この片岡氏の発言を受け、ネット上には「やっぱり先発で2ケタ勝ってくれた方がチームにとっては大きいと思う」、「先発でタイトルも獲ってる(最多奪三振/2015年)藤浪をこのまま中継ぎに回すのはどうしてももったいないと思ってしまう」、「リリーフは助っ人補強やドラフトで賄えると思うが、2ケタ勝てる投手の補強は難しいから片岡さんの気持ちも分かる」といった反応が多数寄せられている。
一方、「現時点で安定した投球を見せている以上、無理に先発に戻すべきではない」、「このまま動かさないでほしい、スアレスの去就も不明だし」といった反発も複数見受けられるなど議論が飛び交っている。
「今シーズンの藤浪は先発8試合で『1勝5敗・防御率5.87』と振るわず9月26日ヤクルト戦からリリーフに転向していますが、同戦以降は8試合の登板で防御率『3.85』、回またぎをした2試合を除けば防御率『0.00』と安定した投球を見せています。また、長年の課題だった四死球の多さもこの8試合では計3個にとどまっている上、自己最速の160キロを連発するなど球の勢いも上々。そのため、先発には戻さずにこのままリリーフを任せた方がチームに与えるメリットは大きくなるのではと考えているファンもいるようです」(野球ライター)
現在は岩崎優、スアレス以外に勝ちパターンを担えそうなリリーフが見当たらず、そのスアレスも1年契約のため今オフ国内外の他球団に流出する可能性もある阪神。一方の先発は西勇輝を筆頭に頭数はそろっている。藤浪をこのまま勝ちパターンの一角に固定するのも一手なのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA