今回の番組で両氏は、同日に行われ巨人が「2-3」で敗れた中日戦について解説。その中で、同戦に「2番・右翼」で先発した松原の打撃に言及した。
両氏が問題としたのは、「2-3」と巨人1点ビハインドの8回表無死一塁で迎えた松原の第3打席。一塁ランナーが得点圏に進めば後続のクリーンナップで同点・逆転が狙える場面だったが、松原は中日3番手・祖父江大輔がカウント「1-1」の3球目に投じた外角のストレートを引っかけ三ゴロに。ランナーを進められず、結局この回は無得点に終わった。
番組に生出演した大矢氏は、松原のプレーについて「外に逃げていくようなボールを打って三ゴロ(だから)、『これだったら(今後が)楽しみだ』というの(内容)がない」とバッサリ。続けて、「追い込まれてないのに(逆方向に)打たざるを得ないのは、(打者としての)能力的に足りないなっていうふうに(感じる)」と、打球を引っ張って進塁打にできなかった点に苦言を呈した。
同じく番組に生出演した齊藤氏は、大矢氏に続いて「(最低でも打球を)引っ張って、ランナーを1アウトでいいから二塁に進めたい場面。松原はまだ野球の流れを考えることができてないのかなという感じはある」とコメント。今回のプレーを見る限り、松原にはまだ状況判断力が十分に備わっていないと指摘した。
今回の放送を受け、ネット上には「次打者からはクリーンナップなのに何で無理やり打ちに行ったのかは疑問」、「打つにしても三塁は一番ダメな方向、一塁、もしくは一二塁間を狙って打たなきゃいけなかった」、「状況判断がしっかりできないといつスタメン外されるか分からないぞ」といった反応が多数寄せられている。
一方、「1回失敗してるのに再び強攻させた原監督が悪い」、「そもそもバントじゃダメだったのか?点差離れてるなら強攻も分かるが」といったコメントも複数見受けられた。
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「今回8回表の強攻が物議を醸している松原ですが、実は3回表無死一、二塁の第2打席でもバントをせずに打ちにいき結果併殺でチャンスをつぶしています。序盤で1度強攻策が失敗したのに終盤で再度同じ轍を踏んだのは、バントを指示しなかった原監督の采配ミスではないかと考えているファンも少なくないようです。なお、原監督は3回の強攻策については『二塁走者が普通の(野手の)ランナーであるならばバントも考えられるところ』と二塁ランナーが投手・桜井俊貴だったことが理由だったと語っていますが、8回の強攻策については特に理由を明かしていません」(野球ライター)
同戦は2回表にウィーラーの遊ゴロ、大城卓三の犠牲フライで2点を挙げたものの、タイムリーはなかったためこれで22イニング連続タイムリーなしとなった巨人。優勝マジックは「12」とリーグ2連覇はほぼ確実な情勢だが、来たる日本シリーズへ向けては不安を露呈した形になったのかもしれない。
文 / 柴田雅人