「パ・リーグはソフトバンクが出てくるのか、千葉ロッテが巻き返してくるのかまだ分かりません。でも、ソフトバンクが出てくるのなら、千賀滉大投手と戦うことになる。千賀を攻略できなければ、原巨人のシリーズ制覇はない」(プロ野球解説者)
清水は5回3分の2で降板したが、巨人打線を無失点に封じ込めた。その清水は「千賀に似ている」とも言われているのだ。
「本人も意識して千賀の投球フォームを真似ているところもあります。『真似したら、ストレートの球速も上がった』と話しています」(中日OB)
“本家”のような鋭角に落ちるフォークはないが、同日の清水は走者を出してからが「本領発揮」となった。若手もベテランも、イニングの先頭打者を四球で歩かせると、マイナス思考になる。だが、千賀は得意の真っ直ぐでグイグイ押してくる。そういう強気なピッチングが同日の清水にも見られた。巨人打線もナメたわけではないだろうが、気後れしてしまったようだ。
「11日の先発に合わせて調整している間、清水は大野雄大に助言を仰いでいました。試合前の練習でも2人で行動していました。主に四球の出した後の対処法を伝えられたそうです」(名古屋在住記者)
巨人打線も優勝カウントダウンで気持ちが緩んでいるのかもしれない。
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「日本シリーズに向け、対戦チームのデータを収集・分析しなければなりません。ソフトバンクと千葉ロッテが僅差で争っており、対戦相手がまだ決定していないせいか、データ解析も遅れているようです」(スポーツ紙記者)
昨季、巨人はソフトバンクに1勝もできずに日本シリーズを終えている。原辰徳監督はかなり悔しい思いをし、雪辱に燃えているとも聞いていたが…。
巨人戦を取材するメディアの数も増えてきた。新型コロナの感染防止のため、直接取材はNGだが、取材クルーの増員に選手たちも優勝カウントダウンを実感しているはず。清水のような“伏兵”に足元をすくわれないためにも、気を引き締める必要がありそうだ。(スポーツライター・飯山満)