>>お笑い第7世代ブーム、第5世代、第6世代芸人は誰?<<
髭男爵と言えば、2015年に開催された「第1回一発屋オールスターズ総選挙」で、ぶっちぎりの1位を獲得するなど、一発屋のキャラ芸人としてのイメージが強い。一発ギャグの「ルネッサーンス」のフレーズは、テレビで見る機会はめっきり少なくなったが、企業パーティーなどの営業仕事ではかろうじて有効だった。ただ、周知の通り新型コロナウイルスの感染拡大による「3密」防止のため、この類の仕事はすべてキャンセルに。過去の知名度を生かし営業仕事で食う芸人は少なくないだけに、髭男爵の活躍も危ぶまれたが、今でもしぶとく生き残っている。その理由としては、ひぐち君のワイン関係の仕事のように、お笑い以外の分野に仕事を広げている点にある。
「ひぐち君の相方の山田ルイ53世は、文筆家としても活躍し、『一発屋芸人列伝』(新潮社)では、『第24回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞』の作品賞を受賞しています。さらに、『グッとラック!』(TBS系)でコメンテーターとして活躍するなど文化人的な活躍も見せています。また、『髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』(文化放送制作・ポッドキャスト配信)も10年以上続き、熱心なファンに支えられたしっかりとした土台を築き上げつつあると言えるでしょう」(芸能ライター)
これまで、すでにインテリキャラを確立している山田に対し、ひぐち君は今いち目立たない「じゃない方芸人」として扱われてきた。ただ、ワイン仕事も順調となったことで、彼らはもはや一発屋ではないと言えそうだ。このあたりで、あえてのコンビ仕事の本格復帰といったシナリオにも期待したいところだ。