事件が発覚したのは28日午後11時半頃。84歳の女性が「息子を殺しました」と110番通報したのだ。警察官が駆けつけてみると、59歳の息子が首に電気の延長コードを巻きつけられた状態で倒れており、救急搬送され、その後死亡した。
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警察によると、被害者の息子と母親は2人で暮らしており、息子は失業中だった。母親によると、酒を飲むたび仕事のことなどで口論になり、対応に苦慮していたとのこと。警察の取り調べに対し、「酒を飲んで寝ている隙を狙って絞めた」と犯行を認めている。
失業という厳しい現実が、お腹を痛めて生んだ母親が子を殺すという極めて異常な事件を巻き起こした。複雑な背景があったものと見られるだけに、「母親が子を殺すなんてよっぽどのことがあったに違いない」「母親として、失業で投げやりになっている息子を見ていられなかったのかもしれない」「きっと母親も追い詰められていたと思う。出来れば寛大な措置をお願いしたい」「恐らく子供が母親に手を上げることもあったのだと思う。誰か話を聞いて上げることは出来なかったのか」と、母親に同情的な声が上がる。
また、「こういう問題はどこでも起こりうるし、高齢化社会でこれからも発生する。由々しき問題」「政府がなんとかするべき」「弱者はどんどん追い詰められ、死を余儀なくされる。無情な世の中だと思う」などの声も出た。
「息子を殺す」という最悪の選択をしてしまった母親。同情する部分も多いが、やはり「間違っていた」と言わざるを得ない。