逮捕された男は17日午後9時半頃、清須市の自宅から「嫁を刺した。自宅にいる」と110番通報した。警察が駆け付けてみると、そこに妻の姿はなく、虚偽の通報だったことが発覚。偽計業務妨害罪の疑いで逮捕された。
男は犯行前に「刺した」とされる妻と食事に行っていたが、既に離婚していた。警察の取り調べに対し、男は容疑を認め、「自分の話を聞いてほしかったから通報した」と話しているという。警察官にとっては迷惑な話だが、殺人事件に発展せず、「偽計業務妨害罪」で済んだことは、男にとっては良かったと言える。
このニュースに、離婚経験者などからは「自分が望まない離婚だったら気持ちはわかる。46歳じゃなかなか男友達とも会えないし… 同情する」「行動は良くないけれど、話を聞いてほしい気持ちは痛いほど理解できる」「自分も離婚して妻と子供を失った時、壁に向かって話していた。誰かに聞いてほしかった」「精神的に病んでいたのでは」と、同情の声が上がる。
一方で、「自己中心的。そんなんだから離婚する。警察にもいい迷惑」「動機が子供じみている。元妻と会って未練が出たのかもしれないけど、そんなんじゃ戻るはずがない。本当に刺そうとして機会を逃しただけなのかもしれないし」と、厳しい声も上がった。
様々な意見や見方があるようだが、離婚して寂しい気持ちは理解できるもの。だからと言って、警察に偽の電話を掛けることは犯罪で許されない行為だが、それで本人が殺人を思いとどまったのなら、良かったとも言える。