しかし、昨今は熟年離婚など、長年溜め込んできた鬱積が爆発してしまうことがある。些細な理由から、築き上げてきた信頼と夫婦の歴史が壊れてしまうのだ。そんな小さな理由から大喧嘩に発展し、逮捕される事件が北海道室蘭市で発生した。
逮捕されたのは79歳の男。4月26日午前6時半頃、北海道室蘭市の自宅で、酒に酔った状態で70代の妻に対し、包丁を突きつけ「殺すぞ」などと脅した。この行為が午後2時ごろまで続いたため、妻は知人宅へ避難。そこから警察に通報が入り、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕された。
逮捕された男は警察の取り調べに対し、「記憶にない」と容疑を否認しているという。動機については、「妻が部屋の片付けをしないことに腹を立てたため」と見られているが、詳しいことは警察が調べを進めている。
「片付けをしない」ことを理由に、酒に酔った79歳が、近い年齢で長年連れ添ったであろう妻を殺そうとするという凶悪事件に、「酒を飲んでいないで、お前が片付けをすればいいだろ」「8時間もあったら、片付けはいくらでもできる。実に身勝手だ」「実に無駄な8時間」と怒りの声が上がる。
さらに、「この年代でこういう亭主関白が多いよね。奥さんも耐えてきたんだろうけど、もう別れたほうがいいんじゃない」「普段から奥さんを顎で使っていたのではないか。昭和的な主従関係は実には不愉快だ」と、2人の関係性を疑問視する人も。そして離婚を促す声が相次ぐ。また、高齢であることや、供述が不明瞭なことから認知症の可能性を指摘する声も見られた。
いつ結婚したのかについては現状不明だが、長く連れ添ってきたであろう2人。その結末が「包丁を突きつけて脅迫」になってしまったとすれば、非常に残念だ。