日本経済新聞が12日に「50代の早期退職、年収半減でも転職困難」との見出しで、大手メーカーを退職した50代サラリーマンの転職について報じた。希望年収を前職の半分以下にしても、100社受けて面接に進んだのは5社と厳しい再就職事情を紹介している。
同記事にXではさまざまな意見が寄せられた。「大企業でもこれからは黒字でも早期退職が当たり前の時代。この課題の対象になる方は今後も増加するでしょう」「何よりもこれからの時代は20代30代から、会社に属する思考から脱却して仕事に取り組むことが大事」と同情するコメントはほぼなく、早期退職したサラリーマンに対する辛らつな意見が多かった。
また、「大企業が育ててきた『ゼネラリスト』は価値をアピールしにくい」と指摘。幅広い知識を持ち、さまざまなことに対応できるゼネラリストの市場価値に疑問を呈している。
Xでは、「そりゃそうでしょ。大企業に勤めて管理職にのぼり詰めても、『ゼネラリストです』では、どこも雇ってくれないよ」「ただの器用貧乏。雇う側としても使いにくいでしょう」「ゼネラリストからプロフェッショナルへ」などゼネラリストを否定する立場が目立った。
東京商工リサーチによると10日までに「早期・希望退職」を募集した上場企業は41社、対象人数は1万1045人に上る。パナソニックホールディングスやジャパンディスプレイなど、約8割が東証プライム上場企業だ。年齢層の適正化や、中長期的な競争力強化のため、黒字でも早期・希望退職の募集を行う企業は増える見込みだという。また、「中高年を対象に実施する動きも加速している」(東京商工リサーチ)と指摘している。
多岐にわたって対応できる能力より、専門性が求められる時代になってきているのかもしれない。

