逮捕された男は、25日午後3時頃、愛知県豊田市駒場町の郵便局に包丁を持って侵入。中にいた45歳の局長に対し包丁を突きつけ、「2000万円くらいあるよね、半分ちょうだい」と脅す。局長はスキを見て、男から包丁を取り上げて取り押さえ、間もなく駆けつけた警察官に強盗未遂容疑で逮捕された。
男は午前中も同郵便局を訪れ、融資を断られていた。取り調べに対し、容疑を認めた上で、「年金が何らかの理由で支払われず、生活苦になった」などと話しているという。金に困った末の犯行だったようだ。
なお、男は逮捕時、ガソリンのような液体の入ったペットボトルを持っており、「奪った後、火をつけ逃げようと思った」とも話しているとのこと。行動を見ると、かなり間の抜けた犯行ではあるが、一歩間違えれば凶悪事件になる可能性もあったと言える。
男の犯罪に、ネットユーザーからは「意味がわからない。年金が支払われなくなるなんてことがあるのか。嘘を言っているとしか思えない」「お金がないと生きられない時代。辛い気持ちは理解できるが、行動は許せない」「行動を見ると情けないけど、思考はかなり凶暴だ」など、怒りの声が上がる。
一方で、「局長のファインプレーだった」「高齢者とは言え、命の危険を顧みない局長の行動は素晴らしい」「局長がすべてを救った。感謝状を出しても良いのでは」と、果敢に犯人から包丁を奪い取った45歳の郵便局長に称賛の声が上がった。
72歳のおじいさんが、金を出せと郵便局を襲う。高齢化社会を象徴するような事件だが、もう起きてほしくない。